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概要

ならやま2017秋号

Campus Newsキャンパスニュース6月3日公開講座「米作り体験学習」を実施しました自然環境教育センター奈良実習園では、公開講座「米作り体験学習」を実施しました。当日は、小学生とその保護者総勢47人が参加し、毎日の主食である米がどのようにして作られているのか詳しく学習した後、実際の田植えに挑戦しました。参加した小学生達は、最初こそ素足が触れる泥の感触に戸惑っていましたが、次第に慣れた様子で苗を植え付けていきました。時折、ホウネンエビやカブトエビといった水棲生物を見つけたという歓声があがり、生命を育む土壌としての田んぼの価値を肌で感じている様子が窺えました。この講座では、10月に稲刈り、12月には収穫したもち米を使った餅つき大会を行う予定です。奈良実習園では、他にも夏野菜の栽培などを実践体験できる公開講座を開設しているほか、春や秋の収穫シーズンには多数の幼稚園児や小学生らがじゃがいも、さつまいも掘りに訪れるなど、自然を身近に体験できる貴重な場として近隣から親しまれています。7月1日新薬師寺旧境内展を開催しています平成20年に大学構内の埋蔵文化財調査を行った際、新薬師寺の金堂と推定される大型基壇建物遺構が発見され、大きなニュースとなりました。この時の出土品は本学創立120周年記念写真展にあわせて2か月半一般公開されましたが、その後、出土品は資料保管整理室に保管されてきました。教育資料館では、平成30年に遺構の発見から10年を迎えることを節目として、「新薬師寺旧境内展」として常設展示を行っています。7月1日の常設展初日には、「新薬師寺旧境内の調査と復元」をテーマとして、理科教育講座金原正明教授による記念公演が行われました。展示室には、創建期軒瓦、乾漆像表面破片、出土八角柱など36点及び、発掘調査写真などが展示されており、展示品リスト、新薬師寺関連年表は本学ホームページでご覧いただけます。7月10日留学生と日本人学生が自作の多文化電子紙芝居の成果発表会を行いました教育学部の授業科目「幼児と言葉」と留学生用授業科目「日本語教授法演習」の一部合同授業において、受講生たちが制作した電子紙芝居の成果発表会が行われました。日本人学生と留学生が、留学生の母国の昔話をベースにして制作した幼稚園児向けの紙芝居は、かわいい動物や子どもが出てくるお話、ちょっぴり怖いお話など、どれもすばらしい内容でした。学生たちが持っているさまざまな文化が融合し、関西弁や留学生の母語も織り交ぜられた作品からは、受講生が自身の国や文化の壁を越えて相互理解を深めていった様子が伺えました。8月18日奈良市中学校合同生徒会リーダー研修会を開催しました奈良教育大学と奈良市立三笠中学校主催による第4回奈良市中学校合同生徒会リーダー研修会が本学で開催されました。この研修会は、本学が取り組む『ESD(持続可能な開発のための教育)を核とした教員養成の高度化』の一環として実施されたもので、奈良市の中学校13校から、生徒会役員を務める生徒57名、指導役として本学でESDを学ぶ学生団体「ユネスコクラブ」から10名が参加しました。研修会は、三笠中学校校長の挨拶から始まり、次に加藤久雄学長から、「自分も大学のリーダーとして悩んでいることがたくさんある。皆さんも同じように悩んでいると思う。この研修会で他校のリーダー達と意見交換をしてもらい、生徒会運営に役立てて欲しい」と挨拶がありました。自己紹介に続き、緊張をほぐすためのゲームなどが本学学生により行われた後、「トラブル解決!ピア・メディエーション」、「司会進行スキルUP講座」、「模擬会議」の研修が行われ、テーマに沿ってグループごとに意見交換や発表、ロールプレイを行いました。8月26日~27日サマースクール2017イン曽爾を開催しました理数教育研究センターでは、曽爾村立曽爾小学校、曽爾村立曽爾中学校で「サマースクール2017イン曽爾」を開催しました。このサマースクールは、曽爾村との包括連携協力協定に基づいて行われたもので、本学が推進する「優れた教育実践力を持つ理数科に強い教員の養成」を目的とした理数教育プログラムに参加する学生や教員が、理科・数学(算数)実験を中心とした特別授業を行いました。小・中学校では普段できない実験などを目の当たりにした児童・生徒は、驚きと感動を胸に授業に取り組んでいました。今年は天候に恵まれ、8年振りに天体観望会を実施することができ、素晴らしい曽爾の自然環境の中で、共に思いっきり学びました。また、御杖中学校からも一部参加の試みが行われ、曽爾・御杖両村の児童・生徒の勉学を通した交流の場となりました。これらは、曽爾村及び本学の双方における教育・研究の充実につながる有意義な取り組みであり、連携協力事業として大きな成果をあげるものとなりました。21_AUTUMN 2017ならやま