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概要

ならやま2017秋号

奈良教育大学の「小学校英語」に関する取り組みについて特集奈良教育大学の取り組み教育学部における小学校英語に関する学び大学生が作ったStorybooks最近の大学生は、中学校や高校などでコミュニケーションに重きを置いた英語の授業を受けてきており、高いスピーキング力とリスニング力を持つ大学生が増えています。しかし、まだ英語を教える経験が不足しています。将来、小学校の先生を目指すうえで、大学生は小学校の教育課程を学び、小学生に外国語としての英語を効果的に教える技術を身につける必要があります。英語が正式に小学校の教科になることを目前に控えて、どのように小学生に教えるかを学ばなければなりません。これらが奈良教育大学の小学校英語に関する授業の基本的な目標です。現在、奈良教育大学で小学校教員を目指す1回生は全員、小学校英語についての授業「小学校外国語活動」を受講します。この授業では、小学校英語のカリキュラム、言語教育としての英語、小学校レベルでの英語に対する国際的な意識とつながりなどを学びます。大学生は、中学校や高校などで学んできた多くの語彙や基本の表現を復習するだけでなく、動物の名前や日常生活で目にする物の名前、校長先生や教頭先生、運動場、保健室、終業式など、学校における人や物の名前などに加え、国名や国旗など、基本的な地理的、文化的な知識も身につける必要があります。現在の学部カリキュラムにおいて、小学校英語を扱う授業は、「小学校外国語活動」と、その他、一部の科目で部分的に扱うのみですが、今後、さらに小学校英語に関する科目を充実していく予定にしています。新規開設科目数や授業内容については検討段階のため、今後、変更される可能性はありますが、以下に開設を検討している科目を少しだけ紹介します。まず一つ目は、2回生の授業で、小学校英語の教授法に焦点をあてます。小学生にとってふさわしい英語の教え方を学ぶことが授業の主な目標です。大学生はレッスンプランの書き方を学んだり、クラス全体の前で模擬授業をし、教員やクラスメイトからのフィードバックをもらったりします。また、グループに分かれて絵本を作ったり、授業中に発表したりします。これは大学生にとって、小学生がおもしろいと感じるストーリーを創るために英語を使うことについて考えるよい学習機会になります。ストーリーは各ページに語数制限が設けられ、友達の大切さや、他人に親切にすること、野菜を残さず食べることなどの道徳的なメッセージを含むよう作成します。二つ目は3回生の授業で、大学生は、英語を教える能力を改善し、読み書きを教えることや成績評価などの教育的に重要な問題に焦点を当てます。この授業で学ぶことは、小学校の先生になるすべての人にとって、小学校での英語教育を成功させるための大切な問題や技能です。模擬授業の準備AUTUMN 2017ならやま_4