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概要

ならやま2018夏号

クローズアップ本学教員の研究を詳しく紹介うたを歌うことみずの音楽教育講座専任講師水野あれき亜歴生活の中に溢れる歌声楽家を志すきっかけ歌は生活する中で一番身近な音楽だと思います。幼い頃お母さんが歌ってくれた〈子守唄〉、子どもの頃近所の公園や学校の休み時間に友達と歌って遊んだ〈あそびうた〉や〈わらべうた〉、中学生の頃は友達の間で流行っていた〈歌謡曲〉を歌いながらトイレ掃除をしたり、恋や失恋のたびにいつも寄り添ってくれた〈ラブソング〉、音楽の授業でみんなで取り組んだ〈合唱〉、高校生の頃は〈カラオケ〉が大流行りでよく友達と歌いに行きました。自分が歌うにしても歌わないにしてもこの世の中は歌で溢れていて、歌はとても身近な音楽手法なのです。下:水野研究室のメンバー「互いに高め合い音楽を楽しむ」生まれてから沢山の歌と出会ってきましたが、私の場合、父が声楽家だったためクラシック音楽に触れる機会が普通の人より多かったと思います。家にいても父の練習している歌声が日常的に聴こえてきますし、歌を習いに来た生徒さんの歌も聴こえてきます。子どもの頃はこれがよい子守唄のようで聴きながらウトウトしていました。幼い頃からオペラの稽古にも連れられて行きましたが、その頃はまだ声楽の道に進むことは考えていませんでした。声楽家を志そうと心に決めたのは何時の事だったか明確には覚えていませんが、おそらく中学生の頃だと思います。父が出演するコンサートに行ったときの事です。演奏が終わり、音楽が空間に消えた静けさのあとの大きな拍手と歓声、そして何よりも演奏を聴き終えた聴衆の笑顔を見て「歌ってなんて素晴らしいんだ!」と感動したのがきっかけで音楽大学を目指すことになります。SUMMER 2018ならやま_10