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概要

ならやま2018夏号

ひと・あれ・これ―活躍する卒業生を紹介―子ども・仕事・自分みんな大事現在、奈良教育大学でキャリアアドバイザーとして、学生の皆さんの教職等に関する進路や教員採用試験に関する相談等をしています。奈良県内の小学校、中学校や奈良県・奈良市教育委員会で勤務した経験を生かし、学生の皆さんの役に立てればと思っています。学生時代は、ずいぶん前ですが、迷ったり、あてもなく進んだり、希望をもったりといろいろなことをしながら自分を探していたように思います。部活、アルバイト、友人との議論、読書、旅行、一人暮らしなど。お金はなかったけれど、時間は比較的あり、何かと考えることが多かったように思います。当時の仲間も、それぞれの道を歩んでいますが、今も交流があります。教員としては、吉野郡の大淀中学校が振り出しです。当時、高の原に住んでいて、朝早く起きるのがとてもつらかったことを覚えています。またそれ以来、多くの子どもとかかわりますが、初任者の時の子どもたちのことを一番鮮明に覚えています。その後、郡山西小学校、登美ヶ丘小学校に勤務の後、奈良市教育委員会、奈良県教育委員会事務局に計10年勤務しました。奈良市教育委員会では、教科以外に幼児の就学に関する相談が主な業務で、幼稚園、保育園、特別支援学校などによく出掛けました。奈良県教育委員会では高校関係の係に配属され、高校入試制度や高校関係の業務などを担当しました。奈良教育大学にも非常勤講師として、年に1回ですが、教育実習の事前指導に来ていました。その後、奈良市教育委員会事務局にもう一度勤務し、教員の服務や研修、配置などの担当部署で仕事をしました。学校の管理職としては、奈良市の佐保川小学校の他2校で教頭、最後の椿井小学校の他2校で校長として勤務し、教頭としては、書類の作成や予算執行などの事務、校長としては学校経営や対外的な仕事など、結構忙しくも充実した日々でした。学生の時、教員採用試験を受けた時には、子どもを教えることしか考えていませんでした。しかし、振り返ってみると随分いろいろなことにかかわりました。自分を育ててもらったこの大学で、キャリアアドバイザーとして、学生の皆さんにそんな経験から得たもの、学校・園や地域・保護者など教育界の実情を伝えられたらと考えています。長く勤めて感じたのは、「子どもは未来の創造者だ」、「仕事への姿勢と周囲の人などが、その人をつくる」ということです。奈良教育大学キャリアアドバイザーばんどうとしゆき阪東俊行(教育学部中学校課程芸術科(美術)1976年3月卒業)海外短期派遣研修:ボストン卒業証書授与式さん最後の年の終業式の日の花束全国小学校長研究大会奈良大会閉会式SUMMER 2018ならやま_14