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概要

ならやま2018夏号

附属学校園ニュース[附属学校園]http://www.nara-edu.ac.jp/guide/garden.html附属幼稚園5月17日幼稚園に「いきもの博士」がやって来た!附属幼稚園では「わくわくカレッジ」と称して大学の先生や学生と連携した取り組みを行っており、今年度1回目は浅田重義理事に「いきもの博士」として園に来ていただきました。何日も前から質問を考えていた子どもたちは、白衣を着た「博士」の登場に大喜びで、少し難しい話も興味津々で聞いていました。お土産に持ってきてくださった蕨の話やウシガエルの鳴き声の実演に、子どもたちは引き込まれていきました。一緒に園内を散策する場面では博士の周りに鈴なり状態で、質問が途絶えることはありませんでした。少し緊張しながらも自分の言葉で質問して、博士に答えてもらった時の満足げな子どもたちの表情に、学ぶ喜びの芽生えを感じました。附属小学校4月18日台湾台中市教育局からの参観4月18日、大学の劉麟玉先生の紹介で台湾台中市教育局指導主事グループの方たち(同市指導主事、学校長、教員等)37名が本校へ参観に来られました。グループの皆さんは芸術関係を専攻されているので、音楽と図画工作の授業を参観されることになりました。2年1組の参観は植田教諭による図工で、一週間前にあった身体測定をもとに横向きの自分の体をスケッチする場面でした。体に対して頭の大きさを意識しながらの授業でした。音楽は水谷教諭の指導で4年2組の活発な子どもたちの姿が印象的でした。『たんぽぽ』の歌を一人で歌う時にはたくさんの子どもが挑戦し、その歌声には参観の方たちからも大きな拍手をいただきました。附属中学校5月16日?18日島の暮らしと人から学ぶ臨海実習三重県答志島での臨海実習のメインの活動の一つとして、漁師さんへのインタビューを行っています。今せこ年で26回目の訪問となります。島の狭い路地に漁師さんのお宅はあります。緊張した面持ちで最初の質問。丁寧な漁師さんの応答。漁業への思い、海の恵みへの感謝と畏敬の念、島の将来を語ってくださる漁師さんの真剣な眼差し。漁師さんの生活に直接触れた貴重な経験は、とても印象深いものとなりました。翌日の講話では、漁師さんや研究者の方から、自然と生活との関わりやものの見方・生き方に関するお話を伺いました。島の人々の温かい心にふれて学んだ、貴重な二泊三日の旅となりました。奈良に息仲間[自然環境教育センター]http://www.nara-edu.ac.jp/ECNE/理科教育講座つじの准教授辻野りょう亮たちキノコは妖しいづく仄暗い森で妖しげに光る紫キノコに出会った。キノコにはいろいろな色があって、色を冠した種名は多い。ムラサキアブラシメジモドキCortinarius salorは、高さ7cmぐらいの小型~中型キノコであり、全体的に明るい紫色をしている。漢字で書くと「紫油占地擬き」になるだろう。雨にぬれると油を打ったように傘がヌメルことから、名前にアブラが入っている。光る傘には、森の天井の隙間から漏れている光が映し出されており、その様子を間近で見ようとしてキノコを覗く人は、キノコも自分を覗いていることに気づくだろう。ムラサキアブラシメジモドキはいわゆるキノコ型をしており、「香りマツタケ味シメジ」として有名なホンシメジLyophyllum shimejiと、色は違うが似ていなくもない。なおシメジは、地面に群生する様子が占地(シメジ)の語源になっている。ところで、キノコには似た種類がたくさんあるため~~モドキやヘビ~~、ニセ~~などの名前が付けられることがある。本家ムラサキアブラシメジCortinarius iodesには黄色い斑点があるところがモドキとの大きな違いである。日本ではレアだそうで、まだ出会ったことはない。雨後の湿った森をさまよったら出会えるかもしれない。▲ムラサキアブラシメジモドキSUMMER 2018ならやま_22