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概要

ならやま2018夏号

特集学校現場で働く卒業生が語る教職の魅力高等学校こうだ幸田さ早なえ苗さん勤務校:天理教校学園高等学校教育学部学校教育教員養成課程教科教育専攻数学教育専修2016年3月卒業勤務校について在学生・受験生に向けて私の勤める天理教校学園高等学校は、奈良県天理市にある全寮制の高校で、全国各地、海外など様々な地域で育った生徒たちが集まっています。生徒たちが天理教の信仰に基づいた学校生活・寮生活を送る中で、人だすけができるような人に成長できる学校を目指しています。現場で活きている大学での学び私は教員として「つながり」を大切にしています。私は大学でユネスコクラブに所属し、そこで知った東北での「文化遺産調査団派遣」に参加しました。そのとき訪れたお寺で「算額」(寺社に奉納された数学の問題が書かれた絵馬)を知り、興味を持ち、伊藤直治先生の研究室で奈良県の算額について調べるようになりました。いろんな本を読んだり、いろんな先生方にご指導していただいたりする中で、数学のつながりや、歴史のつながりが見えてくる楽しさを感じながら、卒業論文を書くことができました。この学ぶことで自分の知識がつながっていく楽しさを生徒にも感じながら学んでほしいと思い、既習の学習内容や日常生活とのつながりを意識した授業を心がけています。しかし、授業の内容をどれだけ考えても生徒とのつながりがなければ、授業はうまくいかないことを実際の学校現場で学びました。普段から挨拶だけでなく、「テストどうやった?」「部活楽しい?」と話しかけて、生徒とつながりを持っておくことが教科指導の上でも生徒指導の上でも大切だということを感じました。大学での学びや経験、人とのつながりは、教員になってから「学びのつながり」を伝えたり、「生徒とのつながり」を築いたりするときのヒントにつながっています。これから教員を目指す皆さんには、大学生のうちにたくさんの「つながり」を作ってほしいと思います。教員になって、大変なことや悩むことがたくさんありますが、生徒の成長を感じたとき、なんともいえない喜びとやりがいを感じます。それを原動力に、生徒と共に日々学び続け、成長し続けていきたいと思います。5_SUMMER 2018ならやま