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概要

ならやま 2018秋

ひと・あれ・これ―活躍する卒業生を紹介―小さな世界を広げたい私は昨年度から兵庫県立淡路三原高等学校に勤めています。本校は、理数の専門性を高めるサイエンスコースを1クラスと、幅広い進路希望に応じた普通科5クラスを有しており、文武両道を目指すとともに、淡路島の伝統の継承に力を入れるなど地域に根差した学校づくりを進めています。私は現在、2年生の学級担任と水泳部・放送部の副顧問を務めており、先輩先生方や生徒たちに様々なことを学びながら、日々楽しく過ごしています。私は昨年3月まで奈良教育大学に在籍していました。大学ではたくさんの出会いや発見がありました。高校卒業まで淡路島というのどかな田舎で育ち、生活環境や同級生の顔ぶれが大きく変化することがなかったためか、大学入学早々に様々な衝撃を受けたことを覚えています。「大学とは、こんなに個性豊かな人たちが1つの場所に集まるのか!」「大学生って、こんなに積極的にコミュニケーションをとれる人がたくさんいるのか!」など、自分がこれまで接したことがない人たちと会ったことで世界が広がりました。特にユネスコクラブでは、なかなか関わることのない立場の方々と交流することができましたし、ESD子どもキャンプの企画などを通して、仲間とともに新しいことにチャレンジすることもできました。そのような経験があったからこそ、いま自分が受け持っている生徒たちにどんな力をつけさせたいか、不足している力が何かを考えられるようになったと思います。また、授業を行う際には専修での学びが大きな基盤となっています。教材研究で行き詰まったときには必ず、ゼミや教育実習などで自分がやったこと、指導していただいた先生方に言われたことを思い返すようにしています。そうすることで、自分のやるべきことの道筋を立て直すことができる上、「あのとき頑張った」という気持ちが心の支えにもなります。今、改めて奈良教育大学で学ぶことができてよかったと思います。自分が育ってきた場所をいったん離れて奈良に行ったということが、地元に帰って働き始めた私に新たな視点や考え方を与えてくれています。今後さらに自分の世界を広げていき、学び続け、教員として成長していきたいと思います。兵庫県立淡路三原高等学校2年3組担任水泳部・放送部副顧問ユネスコクラブでの活動風景ホームルームよしかどあゆみ吉門歩実(国語教育専修中等教育履修分野2017年3月卒業)大阪で校外学習さんゼミ旅行で須磨へAftergraduation体育会に向けてデコレーション制作中放送部AUTUMN 2018ならやま_14