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概要

ならやま 2019春

第6回ESD子どもキャンプで司会進行する谷垣さん第13回東アジア教員養成国際シンポジウムにて英語でプレゼンする粂さん●ESD子どもキャンプを通した学生の学びを世界に発信!大学院教育学研究科教科教育専攻英語教育専修2回生くめあやかさん粂綾香私たちが所属するユネスコクラブは、「ESDを実践できる教員になること」「ESDを楽しく追究すること」を目的に活動しています。小学校の野外活動の支援をしたり、ESD・ユネスコ活動に取り組む他大学の学生と交流したり、被災地の災害復興支援ボランティアに参加したりと、とても幅広く活動しています。中でもユネスコクラブの最大の活動が「ESD子どもキャンプ」でした。毎年夏休みに大学のグラウンドにテントを張り、小中学生の子どもたちと1泊2日を過ごします。自然環境、防災、奈良町の町並みなどをもとに、学生がESDに関連したテーマを毎回設定し、「ESDを体験的に学びあう」2日間を、大学や現職の先生方との協働で企画してきました。ESD子どもキャンプは、子どもたちの学びや経験はもちろん、キャンプを企画する学生にとっても、有意義な学びの場となっています。2018年11月1日に東京の一橋講堂で開催された「第13回東アジア教員養成国際シンポジウム」で、「The Analysis ofStudents’Learning on ESD Kid’sCamp and Future Prospects(ESD子どもキャンプにおける学生の学びの分析と今後の展望)」というタイトルで発表してきました。今回の研究発表では、ESD子どもキャンプの企画運営に関わった学生の学びや経験、またそれらを教員生活にどのように活かしているのかについて、現在教職に就いている卒業生を対象にアンケート調査を行いました。その結果、「子どもとの関わり方」「コミュニケーション能力」「他者と協力する態度」などの能力を獲得し、それらに加えて「子どもの体調管理」や「レクリエーションスキル」などを教員生活に役立てていることが分かりました。2018年から「集まれ!ESD子ども広場」として、1年間に複数回の日帰り活動を行うスタイルに移行しました。1年間を通して、より幅広くESDのテーマを扱うと同時に、より多くの学生が関わり、活躍できる活動作りに取り組んでいます。6年間のESD子どもキャンプで得たノウハウを活かし、「ESDを実践できる教員」を目指して、これからも活動していきたいです。大学院教育学研究科教科教育専攻英語教育専修1回生たにがきとおるさん谷垣徹19_SPRING 2019ならやま