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概要

ならやま 2019春

附属学校園ニュース[附属学校園]http://www.nara-edu.ac.jp/guide/garden.html附属幼稚園12月14日待ちに待った「やきいも大会」幼稚園の“子どもの森”でやきいも大会がありました。この行事は「幼児と環境Ⅱ」(岩本廣美教授)の授業の一環として毎年実施していただいています。子どもたちは事前に学生さんに焼き芋に関する絵本を読んでもらったり、招待状をもらったりしていたので、この日を心待ちにしていました。学生さんが育てたお芋は甘く、予行練習の甲斐あってどのお芋もホクホクにでき上がり、とてもおいしくいただきました。焚き火すら目にすることのない子どもたちにとっては、焚き火で作った焼き芋を食べる経験は大変貴重なものとなりました。附属小学校10月20日4月からずっと楽しみにしていた体育大会「つながれ!でんしゃリレー」「竹取りセブン」これらはすべて子どもたちが考えた体育大会の種目名です。本校の体育大会は児童会づくりの一つなので、6年生の児童委員を中心にテーマ(今年度は「伝えるがんばり広がる仲間」)をつくり、全学年の仕事に支えられて成り立っています。競技に得点をつけないということも子どもたちの話し合いで20年以上も続いています。これは得点で表せないがんばりに目を向けさせたいという教員の願いとも重なった取り組みです。タイトルは1年生の日記からとりました。その日までの積み上げも体育大会づくりにつながっているのです。附属中学校1月18日?22日公州大学附設中学校との交流会(最終回)今年も韓国から生徒6名と教員3名が附中を訪問しました。初日の生徒交流会では、抹茶、みたらし団子、組紐を附中生と一緒に体験し、楽しく交流することができました。その後のホームステイでは、各々京都や大阪へ出かけ、大いに日本文化に触れてもらえたと思います。月曜日の公式歓迎会では、互いの出し物やスライド、クイズで盛り上がりました。こうした交流も、残念ながら今回をもって一旦終了となります。この交流事業に、これまでご協力いただいた方々に感謝いたします。奈良に息仲間[自然環境教育センター]http://www.nara-edu.ac.jp/ECNE/理科教育講座つじの准教授辻野りょう亮たちモリアオガエルづく5月になると春日山原始林周辺では、池の近くの木の枝に直径10 cmほどの泡の塊が突如現れる。モリアオガエルが粘液を泡立てた塊に卵を産み付けた卵塊である。アオガエル科のモリアオガエルは日本固有種で、奈良県では絶滅危惧種Ⅰ類に指定されている。黄緑色のカエルであり、茶色い斑紋がある個体もいる。瞳の周りは少し赤みを帯び、瞳を細めて眠そうに遠くを見つめているようである。よく似たシュレーゲルアオガエルに比べると大型で、オスの体長は5?7 cm、メスは6?9cmくらいである。モリアオガエルは、樹上に産卵して樹上を主な生活の場とする。地上には天敵のヘビや小・中型哺乳類が多いため、樹上生活に逃れたのかもしれない。普段のモリアオガエルは目立たないが、池にせりだした枝葉についた卵塊はよく目立つ。卵は1週間ほどで孵化して池に落ち、ヤゴなどの天敵がいる中で一ヶ月くらい生き延びられたオタマジャクシは、大人のカエルになって再び森へ消えてゆく。▲奈良公園の飛火野にある雪消沢にて▲モリアオガエルの卵塊SPRING 2019ならやま_22