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概要

ならやま 2019夏

共生的な生き方と多様性理解多様性は、家庭科教育、キャリア教育にとって大変重要なテーマです。なぜなら、両者は共通して、“共生的な生き方”の創造をめざしているからです。家政学の母“エレン・リチャーズ”は、マサチューセッツ工科大学の最初の女子学生であり、環境をコントロールできる人間の育成のための環境科学(ユーセニクス:Euthenics)をスタートさせました。私は、卒業論文でリチャーズの栄養教育(ランフォード・キッチンなど)に関する研究を行い、彼女の思想や教育活動、そして生き方に大変感銘を受けました。また、キャリア教育に関しても、近年グリーンガイダンス(Plant,1997)という考え方が注目され、持続可能な社会に貢献するキャリア教育のあり方が問われています。本年度の国際キャリア教育学会研究大会(スロバキア)のテーマは、「インクルーシブ社会のためのキャリアガイダンス」であり、私も研究発表に挑戦したいと考えています。さらに、本学では、今年から「教師のための多様性理解」という授業が開講されました。私は、多様性に関する教育研究グループ“多様性理解プロジェクト”(代表:生田周二)のメンバーとして、本授業に関わっており、これから始まる授業を楽しみにしています。生田周二他『教師のための多様性理解ハンドブック』2019SUMMER 2019ならやま_12