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概要

ならやま 2019夏

ミーティングの様子親の会の休憩タイム奈良スコーレ~多様な学び場づくりの実践~奈良スコーレ田原本町にある、学校に行かない子どもの居場所と多様な学びの場です。「こどもがまなぶ」「いばしょをつくる」「じぶんをいきる」をテーマに活動しています。日本では子どもの人数が減少傾向にあるにもかかわらず、不登校の児童生徒の人数は増加しています。学校に行かない子どもたちにはさまざまな理由や背景があって「行かない」という選択をしていると考えられます。そこで子どもの居場所づくりや自立に向けての教育機会の多様性が求められています。私自身も小学校から学校に行っていませんでした。集団活動が苦手だったことや、人間関係がうまくいかなかったからです。次第に家を中心に過ごすことが多くなりました。また、学校に行かないということだけで友達と遊べないことや、外出すると「どうして学校行ってないの?」などと冷たい目で見られているような気持ちでつらかった思い出があります。ときと同じようにゲームをしたり本を読んだりして過ごしています。また、その他には、学校のプリントを持ってきて自分で決めた時間に取り組む子どももいます。子どもたちを中心に一緒に遊んだり、活発なミーティングを通して子どもたちの発信で、学びたいことを企画したりもします。最近では、お菓子作りやカードゲーム大会、バーベキューなどが企画されました。いつ、どのようにするのか、何が必要なのか、子どもたちを中心に考えていきました。活動を始めてから短い期間ですが、子ども一人ひとりの自ら学ぶ力や、意欲を感じています。それをどのようにサポートできるのかを考えていくことが、私たちに求められているのではないかと考えています。今年4月から始めた「奈良スコーレ」では学校に行かない子どもたちの居場所と学び場としてフリースクールを開いています。そこでは、家庭で学ぶ子どもや保護者のつながりの場として親の会や、キャンプやピザづくり体験など子どもも楽しめるイベントを企画しています。手づくりプリンまずは子どもにとって安心できる居場所を作っていくことを目的にしています。子どもは家で過ごしている19_SUMMER 2019ならやま手づくりパイ大学院教育学研究科人間発達専攻教育・心理専修2回生奈良スコーレ代表うだ宇陀なおき直紀さん