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概要

ならやま 2019夏

特集教育実習教育実習について教育連携講座教授あかざわ赤沢はやと早人奈良教育大学では、卒業のための要件として、教員免許状の取得を課しています。このため、奈良教育大学に在籍するすべての学生が、3回生の時期を標準として、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校のいずれかで教育実習を行うことになっています(所属する専修・分野によって、どの学校種で教育実習を行うかは違ってきます)。教育実習は、大学の授業の一環ですが、たんに単位を得るためだけに赴くのではありません。また、教員免許をもらうためだけに赴くのでもありません。奈良教育大学の学生たちは、将来、学校の先生になったときに、子どもたちをしっかりと指導・支援していくことができるように、そのための力量形成の機会として、教育実習を経験します。学生たちは、先生とはどういう仕事か、どのような資質や能力が求められるのかを学校現場で学ぶとともに、実際に子どもたちと接する中で、子どもとはどういう存在か、先生として子どもと関わるとはどういうことかを、身をもって体験します。もちろん、教育実習に赴くまでの大学の授業等で、こうしたことは知識として学んではいますが、それらを学校現場のなかで実際に経験することで学び直し、理解し直し、そして自らの教育に対する考え方や、先生としてのあり方を編み直していくのです。教育実習は、先生を目指す学生にとって、かけがえのない機会です。奈良教育大学では、優れた先生になるために編成された系統的なカリキュラムのもと、1回生から、学校現場に関わる学修を積み重ねていきます。教科などの専門的な内容を深めることはもちろんのこと、次世代の先生としてのあり方や考え方を深めたり、学校種に応じた具体的な指導・支援の方法や技術を磨いたりした上で、教育実習に赴きます。たくさんの学生たちが、毎年、将来の夢に向かって、全力で教育実習に取り組んでいます。3_SUMMER 2019ならやま