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概要

ならやま 2019 秋

附属学校園ニュース[附属学校園]https://www.nara-edu.ac.jp/guide/garden.html附属幼稚園7月19日はっぴー虹色パーティー(年長児・夕べのつどい)年長児は夏休みの1日目、夕方5時に登園します。子どもたちの興味や関心に合わせてテーマを決め、数週間前からテーマにちなんだ活動を重ね、この日を迎えます。今年は「虹」でした。まずは特製レストランでみんな一緒に夕食をいただきます。おかわりをしたり、苦手な食材に挑戦したりする姿が見られ、食後は虹の絵本、虹のクイズ、宝探し…と息つく間もなく楽しい活動が続きました。子どもたちの興奮が最高潮で迎えるパーティーでは、ストーリーに沿って、歌ったり踊ったりゲームをしたりして、虹のお話の世界にどっぷり浸ることができました。園庭で打ち上げ花火を見る頃には真っ暗で、夜の幼稚園を満喫した一日となりました。附属小学校6月18日ヒロシマでの学びを全校に6年生は、5月30日・31日にヒロシマ修学対する自分の思いや考えもしっかりと伝えました。旅行に行きました。自分の目と耳をつかってこの集会を終えて、1~5年生も自分なりの原子爆弾のことをしっかりと学んできました。「平和への思い」を、それぞれの学年に応じてそして6月18日にその学んできたことを全校持つことができました。また6年生は、自分が学に広げるために、たてわり(1~6年生の異学年んできたことをより確かなものにすることができ集団)グループ集会を開きました。74年前、ました。このように本校では、毎年、6年生はヒロシマであった事実だけではなく、その事実にヒロシマでの学びを全校に伝え広げています。附属中学校5月18日?21日沖縄修学旅行5月18日から3泊4日で沖縄修学旅行に行ってきました。1日目、沖縄激戦地の南部戦跡を訪れる慰霊の旅。魂魄の塔前で平和集会を開き平和の大切さを再確認し合いました。2日目、タクシーに分乗しての平和学習。沖縄の過去から学び、沖縄の現在を知り、沖縄の未来について考えました。3日目、民泊体験。おじい、おばあのやさしさに触れながら沖縄の生活・文化を体験。午後からはマリンスポーツを満喫。4日目、首里城見学と国際通りでの買い物を楽しみ、空路、奈良への帰路につきました。奈良に息仲間[自然環境教育センター]https://www.nara-edu.ac.jp/ECNE/理科教育講座つじの准教授辻野りょう亮づくたち冬でも葉を食いしばる植物奈良教育大学理科1号棟のすぐ北に吉備塚古墳がある。そこには大きなクヌギQuercus acutissimaが1 0本くらい生えていて丸いドングリをよく落とす。高円山が寂しくなる頃にクヌギを見ると面白いことに気づくだろう。冬になっても一部の葉が「落ちない」のだ。葉の役割は光合成である。しかし冬になると低温でその効率が悪くなるので、クヌギなどの落葉樹は葉の維持をやめる。葉を落とす時に葉と枝の間に離層を作るのだが、離層が不完全なのか維管束が強いのか、落ちない葉っぱが賑やかである。さらによく見ると塊が何個かあるのが目につく。下から見るとオレンジ色の葉裏が見えるので枯れているように見えるが、半寄生常緑低木のオオバヤドリギTaxillus yadorikiである。普通の樹木は地下に根を張り水分と栄養を吸って光合成をする。オオバヤドリギは宿主の枝に根を張り宿主からそれらを吸って光合成をしている。オオバヤドリギは光あふれるクヌギの樹上で生き生きと光合成できて幸せだが、クヌギはいい迷惑である。とはいえ、大きな風が吹くと生長しすぎたオオバヤドリギはクヌギの枝ごと落ちてしまうのだ。▲吉備塚のクヌギとオオバヤドリギ(ところどころに黒っぽく塊になっている)▲オオバヤドリギと落ちていないクヌギの枯葉AUTUMN 2019ならやま_22