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概要

ならやま 2019 秋

奈良女子大学との法人統合・連携について特集両大学合同での講義の様子(「奈良と教育」)3奈良教育大学×奈良女子大学協働教養科目の開設について法人統合を契機として、奈良教育大学と奈良女子大学では教員養成・教員研修の仕組みや教養科目の運営などの教育課程面において連携を深めていくことになっています。その取り掛かりとして、平成31(令和元)年度より、両大学が協働で企画・運営する教養科目「奈良と教育~ここはどこ?私はだれ?」を開設することになりました。この科目は、両大学の学生が履修することができます。教育という視点から奈良を理解し、また逆に奈良から日本の教育の歴史と現状、課題を浮き彫りにしながら、学生が他ならぬ奈良における自らの学びの意味を問い直すことを目指しました。授業は、両大学の学生がいずれかの大学に集まって講義・演習を行うこともあれば、両大学にある双方向遠隔授業システムを用いて、互いの大学にいながら共に講義を行うこともありました。全15回の前半では、「奈良と教育」に関わる多様な専門家をお招きし、講義を受けることで、「奈良と教育」に関する理解を深めていきました。今年度のテーマは「奈良になぜ二つの国立大学が?」「『新教育』のメッカ」「奈良は京都とどう違うの?」「奈良のお母さんは教育ママか?」「神話とニュータウン」「学力は高いの?低いの?」「私学に行く?公立に行く?」でした。期間中に、奈良国立博物館や奈良文化財研究所に出かけ、実地で「奈良と教育」のリアルに触れることもできました。後半では、講義の内容をもとに、受講生一人ひとりが「奈良と教育」に関する「問い」を立て、資料を調べたり実地に出かけたりして課題解決を図る学習を行いました。「奈良の子どもたちの学力実態と塾での学習の関係について」「いわゆる『南北問題』の解決に向けて」など、魅力的なテーマの課題解決学習が展開されました。奈良教育大学と奈良女子大学は、本科目を足掛かりとして、今後もさまざまな形で教育課程の連携を深めていく予定です。課題探究のグループ発表の様子(「奈良と教育」)平城宮跡での授業の様子(「奈良と教育」)AUTUMN 2019ならやま_4