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概要

ならやま 2020 春

附属学校園ニュース[附属学校園]https://www.nara-edu.ac.jp/guide/garden.html附属幼稚園11月30日公開保育研究会に360名を超える先生方が来園"楽しさおもしろさへ?探求し思考する保育を目指"から〝「〝して?心のトキメキから知的なヒラメキを生む環境構成」というテーマで開催した公開保育研究会に、全国から過去最高の368名の参加がありました。参会の先生方に二重三重に取り囲まれる中でも、子どもたちは自分のしたいことに夢中になったり友達と目当てを共有したりして、いつも通り遊んでいました。大学講堂での全体会では、研究成果の報告とともに、園内研修の手法として本園が開発した、1枚の写真をもとに語り合う「フォトチャット」を舞台の上で行いました。スクリーンに大きく映し出された「子どもたちが探求し思考する姿(当日の保育中の写真)」を見ながら、舞台上の本園教諭とフロアの先生方が一体となって学びを深めました。附属小学校12月6日仲間と力を合わせた達成感?付小音楽会?12月6日に「付小音楽会」を開きました。これは、学年や全校という大きな集団で題材に取り組むことにより、本校の音楽教育の価値を確かめるための行事です。5?6年に一度開いています。子どもたちは、大人数で取り組むからこその迫力や響きを感じることができます。まず音楽の授業で背景となるお話を聞いたり、映像を見たりして歌と出会います。次に、学年合同での練習を積み重ねます。当日は、加藤学長先生、浅田理事先生も子どもたちの歌声を聴くために足を運んでくださいました。子どもたちは、たくさんの方々の前で、一生懸命に歌いきりました。その一人ひとりのがんばりは、仲間がいたから発揮できたものです。学年の合唱を通して、一つのことに力(歌声)を合わせることの大切さを学び、その達成感を味わってくれたことと思います。最後の全校合唱「森は生きている」では、会場の方々にも加わっていただいて、みんなで一つになって音楽会をつくりあげることができました。附属中学校11月6日新しい「奈良めぐり」世界遺産学習の一環として取り組んできた「奈良めぐり」を一新し、1・2年生合同の地域学習へと仕立て直しました。地域の産業・生活・自然・文化に目を向け、奈良の魅力や課題を生徒と教師で出し合い、8つのコースを考えました。奈良県産の農産物にこだわり、地産地消について考えるコース・奈良のシカと自然、ヒトとの共生について考えるコース・春日山原始林を歩きながら自然とヒトとの持続性について考えるコース・奈良の観光とホスピタリティについて考えるコースなど、新しいコースを自ら廻り、多くの発見や学びがあった「奈良めぐり」となりました。奈良に息仲間[自然環境教育センター]https://www.nara-edu.ac.jp/ECNE/理科教育講座つじの准教授辻野りょう亮たちづく早咲きがあれば、遅咲きもある奈良公園では、まだ寒さが残る3月下旬にソメイヨシノが咲き始め、咲き終わる頃にはすっかり春の陽気が訪れる。奈良南部の低地では、ソメイヨシノよりも早くに、クマノザクラが咲く。こちらは紀伊半島原産として2018年に新種記載された種である。一方ソメイヨシノにおよそ1カ月遅れて5月初旬に咲くのは、ナラノヤエザクラである。伊勢大輔が即興で詠んで百人一首にも収録されている歌「いにしへのならのみやこの八重桜けふ九重ににおいぬる哉」で名高い八重桜である。長らく消息不明だったが、1922年に知足院で再発見されて天然記念物に指定された。奈良県では絶滅寸前種とされているタカネザクラも咲く時期が遅い。高嶺という名前の通り奈良県では大峯山などの亜高山帯に生育している。遅れて咲くけれどもタカネザクラが咲くところではまだ寒く雪が隠れている。暖かいところで咲く花があれば、寒いところで咲く花もある。おなじサクラでも、いつどこで咲かせるかはそれぞれである。▲奈良公園のナラノヤエザクラ▲大峯山弥山付近で咲いていたタカネザクラSPRING 2020ならやま_22