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概要

ならやま 2020 春

特集奈良教育大学の歩み奈良教育大学は、前身である奈良県尋常師範学校が明治21(1888)年に創設されて以来、平成30(2018)年に130年を数えました。その奈良県尋常師範学校は、明治7(1874)年に誕生した1877教員伝習所「寧楽書院」を起源としています。今回は奈良教育大学の歴史を振り返ってみたいと思います。明治10(1877)年。寧楽書院写真(薄木昇氏所蔵)…奈良教育大学年表より明治期明治18(1885)年12月、初代文部大臣に森有礼が就任し、その3年後である明治21(1888)年7月31日、奈良県尋常師範学校が大阪府尋常師範学校より分離し創設されました。当時の事務所は奈良県庁内に置き、校舎は奈良町大字登大路23番地にありました。9月5日に事務所を校内に移し、その日から授業が開始されました。生徒は大阪府尋常師範学校より移籍した43名で、10月16日に初めて生徒を募集し、13名が試験生となりました。体操教室で開校式を挙行した11月18日が本学の開学記念日となっています。翌明治22(1889)年1月14日には附属小学校が創設され、11月1日に開校の運びとなりました。明治31(1898)年には師範教育令により、奈良県尋常師範学校を奈良県師範学校と改称しました。また、明治35(1902)年には奈良県師範学校に女子部が設けられ、3年後の明治38(1905)年には奈良県女子師範学校として独立します。SPRING 2020ならやま_2