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概要

ならやま 2020年夏号

2.教員養成大学における「グローバル人材」とその育成を考えるシンポジウム本プロジェクトでは、多様な専門領域を背景にもつ教職員の知見に加え、学外の専門家や学校教育現場の先生方をお招きしたシンポジウムを5年間にわたって計7回開催しました。シンポジウムでは、国際化やグローバル人材育成への理解が理念的なものに終始しないよう、小学校の外国語活動の実践例や外国人児童生徒等教育の実態・基礎知識をできるだけ具体的に挙げながらお話ししていただきました。また多文化共生社会に必要な言語技能や歩み寄りの態度について「やさしい日本語」を例にお話しいただいたり、留学生も含めた多様な背景を持つ他者とともに詩を創作する活動を通して、不完全な理解の中での協働で引き出されることばの力を体験するワークショップなどを行ったりしました。参加者アンケートでは、現職教員になってもなお日々の実践で模索する姿に刺激を受けたという声と同時に、自身を取り巻くグローバル社会、多文化共生社会の現実への気づきの声が多数聞かれました。各回の内容は報告書をご覧になってください。(http://cies.nara-edu.ac.jp/report.html)「グローバル人材」育成を担う教員の養成は、一朝一夕に成しえるものではありません。ますます加速化する社会のグローバル化の中で、現実と未来の社会を私たち一人ひとりがしっかりと見据える必要があると感じています。みなさんもぜひ身近な国際交流等から「グローバル人材」とその育成の当事者としての意識を高めていきましょう。シンポジウム「教員養成大学におけるグローバル人材育成を考える」「教員養成大学におけるグローバル人材育成を考える」報告書ワークショップ「インタビュー詩を創ろう」9_SUMMER 2020ならやま