ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

ならやま 2020年夏号

Campus Newsキャンパスニュース12月26日?27日2019年度近畿ESDコンソーシアム成果発表会・実践交流会を開催奈良教育大学に事務局を置く近畿ESDコンソーシアムは、今年度の本コンソーシアムの活動の集大成として、構成団体メンバーの意欲向上と活動の質的向上、またESDの普及を目的に、12月26日、27日の両日に、2019年度近畿ESDコンソーシアム成果発表会・実践交流会を開催し、教育委員会、小・中・高等学校教諭、学部生・大学院生、企業・団体など県内外から209人が出席しました。1日目の子どもフォーラムでは、環境、歴史、人権などをテーマにESDに取り組む小・中学生の発表が行われ、学んだことや活動したことを多くの人に発信する場となり、活動意欲の向上をもたらしました。発表後には本学の加藤久雄学長及び文部科学省文部科学戦略官(国際)日本ユネスコ国内委員会副事務総長の平下文康氏から講評を受けました。続くESD実践交流会Ⅰでは、3つの分科会において14の実践発表が行われ、発表の後、活発な意見交換もあり、教員、NPO、企業等様々な立場からの実践を報告し合うことで、刺激を与え合い、連携の機会を提供することができました。その後のESD講演会では、東京大学大学院教育学研究科海洋教育センター主幹研究員の及川幸彦氏による「海洋プラスチック何が問題、どう防ぐ」をテーマとした講演が行われ、現在大きな問題となっている海洋プラスチックごみに関する知見を得ることができました。2日目には、初日に続き、及川幸彦氏による「ESD for 2030・これからのESDの方向性」をテーマとした講演が行われ、これからのESDの方向性について、参加者全員が共有することができました。続く実践交流会Ⅱでは、3つの分科会において12の実践発表が行われ、1日目の実践交流会Ⅰと同様に実践発表の後、意見交換が行われました。予定していた時間を大きく過ぎるほど白熱した議論が行われ、今後、それぞれの現場においてESD活動を実践していくうえで有意義な会となりました。子どもフォーラムの様子ESD講演会の様子2月8日「第10回世界遺産学習全国サミットinなら」を開催去る2月8日、奈良市教育委員会及び世界遺産学習連絡協議会主催で、奈良教育大学の講義棟及び講堂を会場として「第10回世界遺産学習全国サミットinなら」が開催され、教育関係者、企業関係者、大学教員・学生、市民など全国各地から1,000名を超える参加者がありました。世界遺産学習は、世界遺産だけでなく身近にある文化財や伝統文化、自然環境等について学ぶことを通して、地域に対する誇りや地域を大切に思う心情を育み、持続可能な社会の担い手を育成することを目的としたものです。第10回目の節目となる今回は、「これまでの10年、これからの10年」をテーマとし、午前中は、世界遺産、環境、歴史・伝統文化など様々なテーマで、教育委員会、小・中・高等学校、企業など40団体によるポスターセッションが行われたほか、7団体による展示発表が行われ、参加者との活発な意見交換が行われました。午後の全体会では、奈良市教育委員会事務局中室雄俊教育長、仲川げん奈良市長、平下文康文部科学省文部科学戦略官(国際)日本ユネスコ国内委員会副事務総長の挨拶の後、奈良市立平城小学校の4年生児童による「秋篠川のめぐみを未来へ」をテーマとした実践発表が行われました。児童たちは、秋篠川の清掃活動を通じて、汚れの原因が風などで飛ばされてくるプラスチックゴミであることを突き止め、ゴミの分別やプラスチックの使用を減らすことを訴えるという感動的な発表でした。その後、本学の田渕五十生名誉教授、中澤静男准教授、中学生時代に世界遺産学習に取り組んだ2人の青年を交え、「持続可能な社会づくりへと人の生き方の変容を促す」という、世界遺産学習の本質に迫るトークセッションが行われました。続いて、帝塚山大学の西山厚客員教授、NHK奈良放送局キャスターの新口絢子氏を迎え、これまでの10年間の世界遺産学習を振り返り、これからの世界遺産学習について対談が行われ、参加者は熱心に耳を傾けていました。最後に本学の加藤久雄学長が閉会の挨拶をし、本サミットは、世界遺産学習がこれまで大切にしてきたものを見つめ直すとともに、次の10年を見据えた「新たな一歩」を踏み出す貴重な機会となりました。閉会の挨拶をする加藤学長全体会の様子3月27日国立大学法人奈良教育大学、奈良県立大学附属高等学校及び公立大学法人奈良県立大学の教育連携に関する協定を締結奈良教育大学と奈良県立大学附属高等学校(令和3年4月開校予定)、奈良県立大学は、それぞれの教育研究活動の充実・発展に資するため、連携協力することを目的として連携協定を締結しました。3月27日に奈良県庁で行われた協定締結式には、本学の加藤久雄学長と奈良県立大学附属高等学校設置準備室の石井宏典室長、奈良県立大学の伊藤忠通学長が出席し、協定書に署名を行いました。奈良教育大学は、これまでも教育コースを有する県内の高校等との連携協定を締結しています。加藤学長は、「高校開校前より連携を始めることで、高校のスムーズな船出に貢献し、地域の教育の大学としての使命を果たしたい。附属高校の特徴である3つの教育(探求型教育、ICT教育、グローバル教育)については、本学においても重要な教育であり、共同・連携の可能性は高いと感じている。」と述べ、相互に連携を深め協力していくことが確認されました。締結式の様子挨拶する加藤学長21_SUMMER 2020ならやま