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概要

ならやま 2020年夏号

特集グローバルな視野を持つ教員に~海外を経験した奈教生の声~副学長(国際交流・地域連携担当)たかはしひでさと高橋豪仁奈良教育大学では、2017年に国際交流に関する基本戦略を定め、国際的視野に立った教員の養成に資することを目的に様々な国際交流事業を展開しています。戦略の1つに、「学生を海外に派遣し、高度にグローバルな視野をもった教員を養成する」があります。毎年何人かの学生は、協定大学に交換留学生として派遣されます。また、最近では、学生が自分で計画した留学プログラムを実施する「トビタテ!留学JAPAN」、世界各地から集まった青年たちが文化交流や自主活動企画を行う「世界青年の船」事業に参加する学生や、ユネスコユースフォーラムに日本代表として出席した学生もいます。国際交流の基本戦略には「留学生を受け入れ、学内における異文化交流を促すことで、グローバルな視野を備えた教員を養成する」があります。本学では数十名の留学生が在籍し、国際交流留学センターによって様々な国際交流事業が展開されるとともに、学校教育や教員養成の文脈でグローバル人材について考えるシンポジウムが実施されています。このように奈良教育大学の学生たちは、海外への留学や学内での国際交流事業によって文化の多様性に気づき、将来教員として求められる異文化間のコミュニケーション能力を培っているのです。トビタテ!留学JAPANやぐらのりか櫓乃里花さん教育学部学校教育教員養成課程教科教育専攻英語教育専修4回生大阪府立三国丘高等学校出身留学期間:2019年6月~2020年3月末ビーチで開放感に浸る地震で倒壊した教会に集まる人々やらない後悔よりやる後悔参加のきっかけ同回生の下原舞さんが一期前のトビタテ生で、その活動の様子を見て自分もやりたいと思いました。留学に行きたい!と思いながらタイミングを掴めずにいたので、覚悟を決めるという意味でも応募しました。参加前にどのくらい語学の勉強をしていましたか。トビタテを意識した語学の勉強はほとんどしていませんでした。なぜならトビタテは「語学力不問」を謳っているからです。普段から英語で授業を受けることも多いので、比較的英語を使ったコミュニケーションには慣れていたかもしれません。参加中困ったことや上手くいかなかったことは。また、それをどうやって乗り越えましたか。私はニュージーランドのクライストチャーチ市で2カ月を過ごしました。現地ではホームステイをし、語学学校に通いながら防災をテーマにフィールドワークを行う予定でした。しかし初めての留学だったこともあり、最初の1カ月は環境の変化についていくのに必死でした。残りの1カ月はできるだけのことをして過ごし、結局やりきれなかったこともありましたが、それも含めていい経験ができたと思っています。参加したことで得たものはありましたか。たくさんありますが、中でも大きいのは「度胸」です。実は行きの飛行機の乗り継ぎに間に合わなかったり、パスポートを失くしてしまったりとお手本のようなトラブルもありました(笑)幸いにも現地の人の助けがあってそれらも乗り越えることができたので、結果オーライでしたね。一時は本当にひやひやしましたが。参加経験を今後どのように生かしていきたいか教えてください。「やらない後悔よりやる後悔」。私の留学経験はまさにこれだと思います。新型コロナウイルスの影響で、今後留学のハードルは以前より高くなるかと思いますが、だからこそ留学することの価値を今一度見つめ直すことができると思います。自分の留学経験を誰かに伝えることで、「留学っていいな」「いろんな形があるんだな」と思ってもらえれば嬉しいです。メッセージ今後は、留学にあたって今まで以上にリスクが伴うかもしれませんが、やりたいことに素直に挑戦することはどんな時代の変化があっても素晴らしいことだと思います。ぜひ心の向くままにチャレンジしてください!奈良市消防局でインターンをしたときの様子SUMMER 2020ならやま_2