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概要

ならやま 2020年夏号

特集グローバルな視野を持つ教員に~海外を経験した奈教生の声~世界青年の船にしばやしさき西林咲稀さん教育学部学校教育教員養成課程教科教育専攻国語教育専修4回生私立親和女子高等学校出身留学期間:2020年1月11日~2020年2月22日全参加者の公式写真小さな好奇心から日本代表へ参加のきっかけ自分を変えたかったからです。大学に入学してから私は何かに積極的に取り組んだことがありませんでした。奈良から出て広い世界を見たいと思い、参加しました。参加前にどのくらい語学の勉強をしていましたか。大学での専攻は国語なので英語の授業はなく、英語力は高校英語で止まっている状態でした。参加中困ったことや上手くいかなかったことは。また、それをどうやって乗り越えましたか。英語ができないことに苦しみました。会話しようとしても何を言われているのかが分かりません。また、英語ができない私を見て周囲は気遣ってくれていたのですが、かえって重圧を感じて、心を閉ざし誰とも関わろうとせず、常に1人で行動していました。しかしある時、このままでは駄目だと日本人参加者の前で自分の今の思いをすべて打ち明けたことがありました。皆は受け入れてくれ、そこで初めて「船には11カ国、240人の仲間がいる。1人ではない」と気付くことができました。参加したことで得たものはありましたか。国境を越えた人とのつながりを持てたことです。別れ際に外国人参加者から私の方に来てくれた時、英語ができなくても関係性を築くことができるのだと感動しました。参加経験を今後どのように生かしていきたいか教えてください。本事業はlife-changing-experience(人生を変える経験)と表現されることがあります。この事業は私に第3の道があることを教えてくれました。私は以前から外の世界を知っている教師になることが目標でしたが、それに対する過程がさらに明確になりました。いつか教師を目指す学生や現職の方々が国際交流のできる団体を設立したいと考えています。メッセージ自分がいる意味を見失うこともあるかもしれませんが、どんな自分をも、皆は受け入れてくれます。参加したいというその強い意志があればきっと最後まで航海を終えることができるはずです。心から応援しています!メキシコでの寄港地活動の様子船での活動をともにしたレクグループBの集合写真5_SUMMER 2020ならやま