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概要

ならやま 2020秋号

日本学書展文部科学大臣賞受賞作品学長表彰高大展大賞受賞作品書道との出会い小学校1年の頃、母に勧められて近所の書道教室に通い始めました。鉛筆やペンとは違う筆特有の弾力ある不思議な書き心地が楽しくて面白くて、ずっと筆を持って書いていました。高校2年のときに初めて「かな」に出会いまはかななます。ミニマリズムな字形に、どこか儚く、艶めひかしい曲線、料紙の華やかさに惹かれ、たちまち「かな」の虜になりました。こんな美しい作品を自分の手でも紡ぎだしてみたくて、「かな」を学べる大学を探し、見つけたのが奈良教育大学でした。今は同大学院に進学し、「かな」てんこくとともに「漢字」や「篆刻」も勉強しています。日本学書展文部科学大臣賞受賞このように幼い頃から書道をやっていますが、大学に入るまで特筆するほどの上位の賞をいただいたことはありませんでした。日本学書展という公募展も例外でなく、小学校1年から大学3回生まで毎年出品していましたが、入賞したことはありませんでした。しかし、大学4回生で出品した作品は「かな」分野で文部科学大臣賞をいただくことができました。ずっと書道をやってきた努力が目に見えて実ったことが分かり、非常に嬉しかったです。目標古来、日本人は筆を持って字を書いてきました。現在は美術館などでその古筆や記録されたものを見ることができます。しかし、近年AIやICTが発達し、筆はおろか、手書きで文字を書くことが少ない時代になりました。しかし、手書きの文字にはその人にしかない個性や温かさが込められていると私は思っています。そんな日本の素晴らしい文化である書道をこれからも途絶えないように発信し、書くという行為を通して豊かな心を育てられる人になるのが目標です。よしかわあかね吉川茜さん日本学書展謝辞大学院教育学研究科教科教育専攻造形表現(美術・書道)伝統文化教育専修1回生教育学部学校教育教員養成課程伝統文化教育専攻書道教育専修卒業奈良県立畝傍高等学校出身19_AUTUMN 2020ならやま