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概要

ならやま 2020秋号

オンライン授業を受講するにあたって、困ったことはありましたか。コロナ禍におけるオンライン授業の取組特集オンライン授業についての学生アンケート結果オンライン授業の実施を聞いたときの率直な感想を聞かせてください。大学1回生になったばかりで、大学のことも何もわからないのにオンライン授業が行われると知ってとても不安でした。対面での授業を楽しみにしていたので最初はとてもショックを受けました。特に音楽教育専修は実技系の授業が多いため、非対面で十分な授業を受けられるのかどうか、どうやって行うのかなどとても不安でした。受講生のいる場所がそれぞれ違う中、どうやって音声を合わせるのだろうかという疑問を抱きました。不安しかなかったです。大学のそもそものシステムさえわからない上、友達・先輩とも十分に知り合えておらず、また大学側も初めてのオンライン授業とのことだったのですごく困りました。楽しいキャンパスライフを夢見て受験を乗り越えてきたので、残念でした。友達を作る機会や、対面でしかできない授業もたくさんあるので、家で一人で課題を行うことにすごく不安がありました。音楽教育専修の場合、録音や録画して提出することが多かったので、家族に静かにするよう協力してもらいました。また自分のマイクやカメラがオンになっていないかその都度確認する必要があり、少し不安でした。ネットの不具合によって授業を受けられないときに困りました。また、音楽教育専修は動画や音声を送ることが多いので、提出するときとても大変でした。モチベーションや集中力の持って行き方や、大学生の生活リズムが分からないので、どこまでサークル等他のことに手を出していいのか分からず、困りました。それから課題がとにかく多いのでそこも困ったところでした。在宅勤務中の父が私の隣の部屋にいるのですが、会話形式の授業だとどうしても私の声が聞こえてしまうようで、特に父の会議中に合唱の授業があった時は声のボリュームを下げて参加していました。ピアノを持っていなかったので、オンラインのために用意したり、慣れないパソコンでエラーが起こったり、リモート合唱『奈良教育大学学歌』そばに頼れる友達や先生がいないことにすごく戸惑いました。オンライン授業だからこそ感じられたメリットはありましたか。リモート合唱のような普段ならしないようなことができたことです。朝の通学時間がなくなるので、たくさん寝ることができるところです。あと、1人ひとり演奏のコメントをもらえるのでありがたかったです。合唱のオンライン授業で、歌を全員で歌えないのでミュートして歌っていたのですが、私は人前で歌うのが苦手だったので、変に緊張せずに授業に集中できたことがよかったです。オンラインでは、みんなと同タイミングで歌えないため音程を合わせることが難しかったです。その分、音程には普段よりも意識を向けて練習に取り組むことができました。違う専修の方とグループを組む機会が多いので、交友の場が広がりました。実技は一発勝負ではなく、自分の納得のいく作品を自分のペースで作成することができます。AUTUMN 2020ならやま_6