ブックタイトルならやま 2021年春号

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概要

ならやま 2021年春号

論理的に考えることができるようになったりすると考えられています。このように、発達の節目にはどのような特徴が現れるのか、またそれをどのような方法によって捉えることができるのか。子どもたちの「こころ」を探るというのが私の研究のテーマです。主に幼児期から学童期を対象としていますが、特に学童期の子どもたちの発達的特徴についてはまだわかっていないことがたくさんあります。学童期の子どもたちの「こころ」の動きが明らかになれば、例えば子どもたちの「こころ」をよりワクワクさせるような授業を作ることができるようになると思います。また「こころ」を探るということは、障害や発達に課題のある子どもたちの支援、教育の分野でも重要視されています。特に9、10歳の節目については、この節目を越えるのに時間を要する子どもたちがいることが注目されています。障害のある子どもたちに必要な支援や教育とは何かを考えるとき、子どもたちの「こころ」の動きを探るということを起点に考えることが重要ではないでしょうか。プロフィール特別支援教育研究センターとみい富井ななみ奈菜実専任講師立命館大学大学院応用人間科学研究科応用人間科学専攻修士課程修了。修士(人間科学)。2017年に本学着任。ゼミ生からの研究室紹介この研究室では、発達障害のあるこどもたちについて専門的に研究をすることができます。ゼミでは、卒業論文の研究テーマに合わせて、子どもたちの様子や内面の思いについてたくさん話し合います。富井先生が発達段階の観点からの姿を教えてくださるので、子どもたちの実態をより深く考えることができます。今年度は新型コロナウィルスによりZoomでゼミを行うことがほとんどでしたが、対面の時と変わらずに話し合いができたのでしっかり研究を進めることができました。私たちは、この研究室で発達障害のあるこどもたちの様々なエピソードを聞き、「この活動のこんなところが成長につながったのかもしれない」など、子どもたちへの働きかけについて学びを深めることができたと感じています。ここは、自分の興味のあることに集中して取り組めて、自分の思考の引き出しを広げることのできる研究室です。研究室紹介学生(右が津森さん、中央が奥田さん)教育学部学校教育教員養成課程教育発達専攻特別支援教育専修4回生私立智辯学園奈良カレッジ高等部出身教育学部学校教育教員養成課程教育発達専攻特別支援教育専修4回生京都市立紫野高等学校出身つもり津森おくだ奥田き貴よ予さんひとみさんSPRING 2021ならやま_12