ブックタイトルならやま 2021年春号

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概要

ならやま 2021年春号

ひと・あれ・これ―活躍する卒業生を紹介―学生時代の「好き」が、仕事に花を咲かせる2019年に奈良教育大学を卒業し、約2年が経ちました。現在勤務しているのは企業向けの人材教育支援と、手帳・書籍の出版を通じて「働く人すべての成長支援」を行う会社です。その中でも私は、人材教育支援事業――働く人たちの課題解決に取り組む企業の人事部を弊社の商品・サービスを通じて支援する事業――の、デジタルマーケティング部門に所属しています。デジタルマーケティングとは、情報通信技術を駆使して顧客のニーズを収集し、そのニーズに沿った効果的なプロモーションを企画・実施する販促活動です。具体的にいうと、Webぺージ作成、SNSの運用、オンラインセミナーなどの施策が挙げられます。個人的には「商品・サービスを、お客様がわくわくできるように、オンライン上でラッピングする仕事」と思っています。「学校教育」について学んだにも関わらず、「企業の教育支援」を仕事にした理由をよく聞かれますが、そもそも私は入学当初から一貫して就職希望でした。人々が生涯、学び続けられるような教育教材を開発するのが夢だったからです。在学中は、劇団キラキラ座と学生自治会に所属し、演劇と学生たちが過ごしやすい環境の整備に明け暮れた4年間でした。演劇と自治会の活動に共通していたのは、人前でパフォーマンスすることが多かったことで、実はそれが今、私が取り組んでいる仕事にも活きています。その仕事とは、オンラインセミナーの司会や動画のナレーションのことです。新型コロナウイルス感染症の流行で、企業では営業活動のオンライン化が進んでいます。その場面でお客様が商品・サービスをイメージしやすいように、プロモーション動画を流すことがあり、聞き取りやすい言葉でのナレーションが必要とされるようになりました。そのナレーションに抜擢されたのです。学生時代の経験が、こうして仕事として花を咲かせたのは、自分自身が「話すこと」が好きで、夢中になって取り組んできたからこそだと思います。授業はもちろん大切ですが、自由時間に授業以外で得た経験も、振り返れば大きな学びだったと、社会人となった今だからこそ感じています。株式会社日本能率協会マネジメントセンターカスタマーリレーション部デジタルマーケティング推進室さとうあやか佐藤絢香さん(教育学部学校教育教員養成課程教科教育専攻社会科教育専修中等教育履修分野2019年3月卒業)卒業式にて。着物はレンタルではなく母のおさがりです。部活にて(左が佐藤さん)。演劇をしている自分が一番好きです。Aftergraduation職場にて。テレワークが進み、出社している社員は3割ほどです。SPRING 2021ならやま_14