ブックタイトルならやま 2021年春号

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概要

ならやま 2021年春号

留学生レポート本学には、令和2年10月現在、37名の留学生が在籍しています。交換留学生や日本語日本文化研修留学生として半年、または1年間留学している留学生、学部や大学院で正規学生、研究生としてそれぞれの専門分野について学ぶ留学生、日本の教育について研究している海外諸国の現職教員など、様々な立場で学びながら、本学や地域の国際交流にも貢献しています。Interviewee教員研修留学生(マラウイ共和国出身)MンTAMBALIKAチャパリカKクupatsaパッアさん留学期間2019. 1 0~2020. 3大阪日本語教育センター2020. 4~2021 . 3奈良教育大学大峯山前鬼でのモニタリング調査大阪日本語教育センターにて日本に留学しようと思ったきっかけNHKのドキュメンタリー番組で日本の景色を観たときに、まず緑の多さに驚きました。また“お花見”という文化を知った際も、わざわざ花を見るためだけに人が集まっていることが信じられませんでした。大学で林業を学んでいたこともあり、日本ではどのようにしてこの美しい自然を守っているのか興味が湧き、日本に留学してみたいと思いました。母国での仕事・学校の様子私はマラウイにある私立のセカンダリースクールで生物と農業を教えています。マラウイにはチチェワ語というローカルな言語がありますが、私が勤務している学校では、授業はすべて英語で行われます。そして自宅から通学する生徒は少なく、学校の寮に住んでいる生徒が70%を占めています。学校での1日のスケジュールは、朝7時前から身だしなみのチェックが行われた後、集会やお祈りの時間を経て、8時から午後1時過ぎまで授業が行われます。その後、昼食時間を挟んで、午後4時過ぎまでクラブ活動や自習をする時間になっています。このように1日のスケジュールはとても厳しく管理されています。日本の教育システムで良いと思った点日本の教育システムで良いと思った点のひとつに、「授業研究」があります。日本の学校へ視察に行った際、授業中に他の教師が部屋に入ってきたことにとても驚きました。教師同士が協力し合い、より良い授業を作っていこうという姿勢はとても素晴らしいと思います。また生徒の学習意欲を高めるためにも、教科書に沿った学習だけでなく、校外で実際に体験できる場を設けていたり、発問をして生徒自らに考えてもらうことはとても良いことだと思いました。今後について私が勤務している学校では日本語の授業がないので、帰国したらぜひ生徒たちに日本語を教えたいと思います。まずはクラブ活動としてはじめて、最終的には日本語の授業も作れたらいいなと思っています。また私はマラウイで森林伐採が進んでいることにとても心を痛めています。そのため、生徒たちに森林の大切さを伝えるとともに、保全活動に取り組んでいきたいです。(日本語翻訳は国際交流留学センターによる)勤務先の学校での授業風景17_SPRING 2021ならやま餅つきに参加神戸布引ハーブ園の「足湯」でほっこり