ブックタイトルならやま 2021年春号

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概要

ならやま 2021年春号

附属学校園ニュース[附属学校園]https://www.nara-edu.ac.jp/guide/garden.html附属幼稚園11月20日親子で世界遺産学習をしました(年長児)今年度は、コロナ感染防止のため中止にした東大寺に向かいました。道中では親子で話を春の親子遠足を秋に実施し、親子で世界遺産学習振り返ったり、クイズを出し合ったりする姿がができるよう計画しました。当日はまず大学講堂で見られました。大仏を目の前にした子どもたちは奈良国立博物館の元学芸部長の西山厚先生か顔と胴体の色の違いをじっくり見たり、秘密の扉をら大仏の話を伺いました。大仏の年齢や誕生日、探したりするなど、話を聞いて興味関心を持った2度にわたって焼けたこと、背中に秘密の扉がことを、一人ひとりが自分の目で確かめていました。あることなど、保護者の方も知らなかったことを世界遺産の近くに位置する奈良教育大学附属たくさん教えていただきました。その後すぐに幼稚園にしか実現できない活動となりました。附属小学校12月1日、2日日本の産業学習(水産業)「和歌山旅行」5年生では日本の水産業を学びます。具体的や魚市場の方から魚を前に聞きとり質問をするには海のある和歌山の現地に赴き、勝浦魚市場など、リアルな学びができる場に。で学ぶ沖合遠洋漁業の「マグロはえ縄漁」、太地2020年度はコロナ禍もあり、対策できること町で学ぶ沿岸漁業の「定置網漁」「カツオ引き縄漁」をしながら「和歌山だからこそできる学びをつくろう」「イセエビ刺し網漁」などを見学し、本格的に学ん「みんなで学びとくらしをつくろう」をめあてに取りでいます。地域の方の協力を得て、実際に漁師さん組み、これまでに近い状況で実施できました。附属中学校10月10日、11日、12日長崎修学旅行本校で15年間続けてきた5月の沖縄修学旅行が、コロナ禍のため時期と方面が変更になりました。従来から取り組んできた平和学習や体験活動が可能な地域で、コロナ対策の整った、コロナ感染者が少ない地域を検討した結果、10月の長崎修学旅行となりました。1日目、バスと新幹線を使って長崎へ。原爆資料館や平和会館で平和学習に取り組み、被爆体験をされた方のお話や平和集会を通して平和の大切さを再確認し合いました。2日目、午前中は長崎市内での班別活動。グラバー邸、出島、長崎中華街などを見学して昼食場所であるオランダ物産館へ。午後からは軍艦島クルーズ。世界文化遺産を通して日本のエネルギー転換の歴史を目の当たりにし、エネルギー問題について考える機会となりました。夜は、学年レクリエーションで盛り上がりました。3日目、牧島での学級対抗ペーロン体験。担任の太鼓に合わせてオールを漕ぎ、激しいバトルが繰り広げられました。午後に長崎を出発。バス、新幹線を使って無事、奈良に帰ってきました。奈良に息仲間[自然環境教育センター]https://www.nara-edu.ac.jp/ECNE/理科教育講座つじの准教授辻野りょう亮たちカヤつながりの他人づくカヤの大径材からは、最高級の碁盤・将棋盤を作ることができる。優れた樹木に似た樹木のことをイヌ○○と呼ぶことがあり、イヌガシやイヌツゲ、イヌガヤなどがこれに当たる。確かにイヌガヤは、低木から小高木になる樹木で幹があまり太くならず、針葉樹だが有用な木材としてはあまり使われない。おまけに葉は柔らかくふわふわしていて、同じ針葉樹ながら葉が硬くて針のように尖っている本家カヤと比べたら頼りない。カヤの葉を握ると痛いくらいでお友達になれそうにない。細長い葉が2列並んでいるカヤランも、その名の通りカヤに似ている。カヤランは、空中湿度の高い場所に着生するラン科の多年生草本植物であり、針葉樹のカヤからかけ離れた植物である。彼らは、地面や木の枝の中に根を張るわけではなく、あくまで樹皮に青白い根をくっつけているだけなので弱々しい。しかもどんな樹皮でも着生できるわけではないようだ。イヌガヤとカヤランはカヤつながりの他人である。しかしながら、黄色い花を一緒に咲かせるぐらいの奇遇はあってもいいのではないだろうか。▲イヌガヤの雄花(左)とイヌガヤに着生するカヤランの花(右)SPRING 2021ならやま_22