ブックタイトルならやま 2021年春号

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概要

ならやま 2021年春号

2.地域アートと美術教育2.1.「奈良・町家の芸術祭はならぁと」への参加現在日本では、地域の特色を生かして、美術館やギャラリー以外の空間も積極的に活用しながら実施される「地域アート」(注1)の取り組みが全国各地で行われています。本プロジェクトでは、奈良県内で開催されている地域アートの1つである「奈良・町家の芸術祭はならぁと」に参加し、【絵の家】という取り組みを行っています(注2)。参加者などの作品展示と会期中の日替わりワークショップなどを行っています。学生たちは、今井町の歴史について調査をしたり、150年以上前に建てられた町家の造りを下見したりしながら、奈良の伝統的な空間ならではの作品展示の方法を考えます。また会期中は、学生が日替わりでワークショップを企画したり、講師を招いて会場で美術や文化財に関するレクチャーを開催するなど、展覧会会場自体が学びの空間となるよう工夫しています。注1藤田直哉編・著『地域アート?美学/制度/日本』堀之内出版、2016年注2奈良教育大学絵画研究室絵の家2017(「奈良・町家の芸術祭はならぁと2017公式ウェブサイト」)https://hanarart.jp/2017/archives/2157(2021.1.21取得)【絵の家2017】展示風景(今井景観支援センター、2017年)2.2.【絵の家】?絵を見る・描く・学ぶ複合的空間?2016年にスタートした【絵の家】では、「絵を見る・描く・学ぶ複合的空間」を基本コンセプトに、橿原市今井町の重要伝統的建造物群保存地区にある今井景観支援センターを会場として、学生やアーティスト、そしてワークショップ【絵の家】日替わりワークショップの様子SPRING 2021ならやま_8