ブックタイトルならやま2021年夏号

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概要

ならやま2021年夏号

Campus Newsキャンパスニュース1月25日?2月28日全学オンデマンド防災研修会を実施本学では、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、従来の防災訓練に代えて学生及び教職員(附属学校園を含む)を対象とした全学オンデマンド防災研修会を実施しました。学生・教職員の協働プロジェクトで、保健体育講座・笠次良爾教授が座長を??める「防災訓練プロジェクトチーム」が企画し、1月25日から2月28日までの期間中に548人が受講しました。研修会は、防災をテーマとした6本の動画と理解度確認テストによって構成されており、動画は、教員の専門分野の観点から「奈良教育大学を地形から見る」などの防災講義、職員による安否確認システムの紹介、奈良市学生消防団で活動中の学生たちによる負傷者の応急措置や消防設備の使用方法の解説、等で構成されています。受講者からは、「実地訓練では日程の都合が合わない人もオンデマンド形式だと参加しすい(学生)」「とても勉強になった。将来、子どもたちにも伝えていきたい(学生)」「落ち着いて繰り返し見られるのがよかった(教員)」と好評でした。尚、プロジェクトチームでは、今年度の研修会の成果を踏まえて、来年度以降の取り組みを検討する方針です。研修動画3月10日ESDティーチャー認定証授与式を実施本学は、ESDを指導できる教員の養成と現職教員の研修に取り組んでおり、平成27年度に受託した日本/ユネスコパートナーシップ事業「学校現場でESDの取り組みを適切に行い、指導計画を作成できる教員を育成する教員研修プログラムのあり方に関する調査研究」の結果を踏まえて、ESDティーチャープログラム(学生対象及び現職教員向け)を開発しました。このプログラムでは、ESDに取り組む教員に求められる資質能力として、次の3点を含む教育実践力を育成することを目指しており、平成28年度からプログラムを実施しています。1.学級経営や生徒指導、教科指導などの教員としての基盤的力量2.S D G sなどグローバルな課題への関心3.地域を教材化するための探求心やコミュニケーション力、学習単元を計画するデザイン力学生を対象としたESDティーチャープログラムは、ESDに関する科目履修と学校現場での支援活動や被災地支援ボランティアなどのESD実践、ESD連続公開講座等の授業科目以外でのESD演習、さらに現職教員との協働で教材開発を行い、ESD学習指導案を作成するというプログラムです。現職教員向けESDティーチャープログラムは、ESD等に関する理論を理解した上で、学習指導案の相互検討、E S D授業実践報告書の作成を基本とし、各種学会や研究会での実践発表等の要件を満たすことで、ESDティーチャーからESDマスターへ、そしてESDスペシャリストへと段階的・継続的に力量形成を図るシステムを設けております。これまでに、奈良県はもとより、北海道羅臼町、山形県山形市、宮城県仙台市、東京都、滋賀県長浜市、長崎県長崎市、福岡県福岡市・大牟田市、沖縄県那覇市で「全国版ESDティーチャープログラム」を展開してきました。今年度のプログラムの認定者数は、現職教員が44名、学生が8名で、3月10日(水)に奈良教育大学次世代教員養成センターにおいて、学生と近隣地域の現職教員への認定証授与式を実施した。授与式では、加藤久雄学長の挨拶に続き、出席者一人ひとりに認定証が授与され、和やかな雰囲気のうちに式が終了しました。本学附属中学校、長浜市、山形市、大牟田市においても、授与式が実施され、令和2年度は8名の学生と42名の現職教員をESDティーチャーに、2名の現職教員をESDマスターに認定しました。なお、今年度までに学生31名、現職教員117名の計148名がESDティーチャーとして認定されています。本プログラムは、次年度以降も全国的な展開が計画されています。本学での認定証授与式参加者の集合写真3月24日橿原市との包括的連携協定を締結本学と橿原市は密接に連携・協力し、人材の育成、学術研究の向上並びにまちづくりを推進することで、より活力ある個性豊かな地域社会の発展に寄与することを目的に、連携協定を締結しました。3月24日(水)に橿原市で行われた協定調印式には、本学からは加藤久雄学長、高橋豪仁国際交流・地域連携担当副学長、前田康二地域連携担当学長補佐が、橿原市からは亀田忠彦市長、深田展巧教育長、福西克行企画部長、????田雄一教育?? ??部長が出席し、加藤学長と亀田市長が協定書に署名を行いました。これまでも、奈良教育大学と橿原市教育委員会は、本学を中心に構成されている近畿ESDコンソーシアムの構成員として連携した活動を行っていますが、今回の協定締結により、一層の連携協力が期待されます。加藤学長は、「本学は地域における教育人材を輩出する大学としてこれまで以上に貢献していかなくてはならない。この包括協定を速やかに具体化し、双方が活き活きする活動をしていきたい。」と語り、相互に連携を深め協力していくことが確認されました。協定調印式の様子調印後の加藤学長と亀田市長21_SUMMER 2021ならやま