ブックタイトルならやま2021年夏号

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ならやま2021年夏号

附属学校園ニュース[附属学校園]https://www.nara-edu.ac.jp/guide/garden.html附属幼稚園2月2日豆まきの会例年は遊戯室に全園児が集まり、鬼に豆をまいて退治しますが、今年度は園庭で行うことにしました。まずは豆まきの合図として、マイクを通して和太鼓の音を鳴らしました。子どもたちは豆の入った箱を持って、次々と保育室から出てきて鬼を探し始めました。幼稚園に鬼が入ってこないように、「鬼は外!」と大声で叫びながらあちらこちらに移動して豆をまく子ども、鬼を見つけて退治しようと山の上から見まわす子ども、鬼が出てきたときのために最後まで豆を持ち続けていた子ども、中には、自分の大切なものの周りに豆を並べている子どもなど、自分なりのイメージで、思い思いのスタイルで豆まきをしました。豆がなくなると拾っては豆をまき、3 0分以上続きました。その後運動場に集まって、節分の由来を聞いたり、「泣き虫鬼」「いやいや鬼」などが保育者のおなかにいる設定の寸劇を見たりして、豆まきの会を終えました。附属小学校4月27日全校の仲間づくりの代表を決める児童会選挙児童会づくりは、全校集団づくりと要求実現の道筋を学ばせる指導方針とする教科外教育の大事な取り組みです。今年は1年を前期と後期に分けて取り組みます。前期は、学級・学年とたてわりグループを中心とした組団の中でつながりをつくります。4月後半に前期児童委員を選ぶ前期児童委員選挙(立会演説会と投票)が行われました。6年生の立候補者は12人。勇気を出して一歩前に出た人たちです。全体を代表して前期児童委員を決める6年生。全校の仲間づくりの委員を選ぶ目は真剣でした。附属中学校4月12日入学式~141名の新入生を迎えました~4月12日(月)第75回入学式が行われました。コ入学生の言葉では、「中学校でいろいろな教科をがロナ対策で、新入生と保護者1名の参加という制限んばりたい」や、部活動に対する期待などが述べられ、はありましたが、今年度新たに141名の新入生を迎え新しい生活に胸躍る新入生の思いが表れていました。ることができました。在校生代表で参加した生徒会現在もコロナ対策で、行事の変更や学校生活の制からは、歓迎の言葉に続き附中の教育目標が読みあ限など、去年に引き続き難しい状況ではありますが、げられ、ユネスコ・スクールとしてESD・SDGsの実無事スタートができ、うれしい限りです。今年からは、現に努力すること、自主自立を目指した生徒会活動GIGAスクールに対応するためChromebookが生徒などが紹介されました。附中のイメージが描けたので一人に1台貸し出されたりと、学校生活もこれまでとはないかと思います。は多少異なっていくことになりそうです。これからの彼らの活躍に期待しています。奈良に息づく仲間たち[自然環境教育センター]https://www.nara-edu.ac.jp/ECNE/理科教育講座つじの教授辻野りょう亮毒草の蜜を吸うトリカブトの仲間は日本に30種ほど自生していて、金剛山で発見されたカワチブシもその1種である。烏帽子や民俗芸能などで用いる鳥兜に似たおしべめしべ形の青い花を8月下旬に咲かせる。花が咲けば花粉は雄蕊から雌蕊に運ばれなければならない。昆虫が花粉を運ぶ場合、報酬として植物は蜜を与えるが、昆虫は誰でもいいわけではない。トリカブト類の花は左右相称で立体的であり花の奥で蜜を出すという特殊な形をしているので、花に潜り舌をな伸ばして蜜を嘗めることのできるマルハナバチ類が花粉媒介の役目を担う。ところでトリカブト類は,ドクウツギやドクゼリと並んで日本三大毒草の一ぶしぶつとして知られる。乾燥させた塊根は漢方薬の附子にもなるが、猛毒の附すぶす子にもなる。狂言「附子」では、留守を預かる使用人は主人が家に置いていった附子が気になって仕方がなかった。さて、せわしなく行き来してカワチブシに頭を突っ込み、何度も蜜を吸う朱色の毛皮を着たトラマルハナバチは、太郎冠者か次郎冠者か。▲カワチブシで吸蜜するトラマルハナバチSUMMER 2021ならやま_22