ブックタイトルならやま2021年夏号

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概要

ならやま2021年夏号

NW羅盤針E奈良教育大学の取り組み「奈良教育大学ダイバーシティ・インクルージョン推進宣言」の制定について-「格調高い奈良教育大学」であるために-S理事・副学長(教育担当)みやした宮下としや俊也制定までの経緯それは2019年、学生の声から立ち上がりました。人権・ハラスメント防止委員会の席で、「多様性を理解し推進する奈良教育大学にしたい」という学生の声が、当時委員だった生田周二教授(現・名誉教授)から報告され、これは必ず「かたち」にして、大学全体の取り組みとして推進できるようにしようと決議しました。この学生の声は、突然出てきたものではありません。2017年から2年間にわたって、生田教授をヘッドとする「多様性理解プロジェクト」の研究があり、その成果として編まれた『教師のための多様性理解ハンドブック』、そしてそれをテキストとする教養科目「教師のための多様性理解」が2019年度に新設され、それらを通して学んだ学生が、大学に行動を促したものでした。その会議後、学生・教員・事務職員による「多様性理解検討ワーキンググループ」を組織し、検討を重ね、2020年2月10日、「奈良教育大学多様性推進宣言(素案)」が提出されました。そこからこの素案を「宣言文」として仕立て上げていく過程において、私たちは次の大きな課題に直面しました。一つは、そもそも「多様性とは何か」ということ、もう一つは、ユネスコスクールであり、教員養成大学である本学において「多様性を推進する」とは具体的にどういうことなのか、という課題です。『教師のための多様性理解ハンドブック』の表紙日本語版7_SUMMER 2021ならやま