ブックタイトルならやま2021年夏号

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概要

ならやま2021年夏号

これらについて、学生、大学の教職員、そして附属学校園にも諮り、全学を挙げて検討を進めていきました。その結果、奈良教育大学における多様性とインクルージョンの概念、多様性の理解とその上に立つ行動及びそのための「教育」の推進、そして附属学校園の園児・児童・生徒、及びその保護者も対象とすること等を掲げた、「奈良教育大学ダイバーシティ・インクルージョン推進宣言」が完成しました。ここまで足掛け3年かかったことになります。最後の最後、2021年3月5日の教授会のことです。いよいよ議決する直前に、ある教授から「多様性は…平等・公平な対応を求める理念でもあります」の部分は「…平等・公平・公正な対応を…」にすべきではないか、という意見が出されました。またここで議論が始まり、「公正な」を挿入する修正案で、満場一致、可決に至りました。奈良教育大学全体で粘り強く考え抜き、できあがった喜びの瞬間でした。「宣言文」が私たちをどう動かしてゆくかこの宣言文について、本学の監事から「格調高いものになりましたね」という言葉をいただきました。これはお褒めの言葉であるとともに、「これから真に格調高い大学になっていくことを期待します」という激励が込められているものと私は受け止めました。宣言は飾っておくものでは決してなく、私たちに意識の変革と行動を求めるものです。英語版中国語版SUMMER 2021ならやま_8