ブックタイトルならやま2022年春号

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概要

ならやま2022年春号

ひと・あれ・これ―活躍する卒業生を紹介―経験の先にある学びを私は現在、奈良県桜井市の中学校で1年生の担任をしています。今年で教員生活は2年目を迎えますが、初年度はコロナ禍真っ只中での赴任となり、始業式の直後から休校で子どもたちと会うことができない不安なスタートとなりました。今年度になり、まだまだ活動に制限はありますが、コロナ禍の生活にも慣れ、子どもたちとの充実した学校生活を送っています。今年は初めて担任を持つこととなり、昨年以上に子どもたちのいろいろな面が見えるようになってきました。だからこそ、小さな変化に気付くことの大切さや私が発する言葉の重みを痛感する毎日です。思う通りにいくことばかりではなく、迷うこともありますが、それでも周りの先生方や目の前の子どもたちに支えられながら頑張ることができています。大学生活を振り返ると、たくさんの経験から、時間をかけていろいろなことをじっくり考えた期間であったと思います。4年間で北海道の農家でのホームステイ、小学校のクラブ指導、何度も調査に足を運んだ卒論研究、海外でのパレード演奏など本当にたくさんの経験をしました。そして、経験だけで終わらせるのではなく、その先で自分が何を考え学んだかがとても大切であったと感じています。ホームステイでは、生産者としての視点や地域とともに生きる生活、どれも自分の日常では知ることのなかったことに気付かされました。そこから、自分が日常に戻ったときに何ができるか、ここに来たことで何が変わった?とその先に目を向けるようにしました。他にも、クラブ指導で子どもたちに家庭科のおもしろさを伝えるには?卒論の調査でインタビューの言葉に込められた思いは?パレード演奏で目の前の人を笑顔にするには?とにかくたくさん悩んで考えました。学業だけでなく、自分の好きなことでもそこで立ち止まってぐっと考えたことは、今の私の物事への取り組み方や価値観の土台となり、私を支えてくれていると思います。今も働く中でたくさんの選択や判断の場面に出会います。子どもたちを前に、たくさん考え迷う日々ですが、それでも経験から得る学びがきっとこれからも自分を成長させてくれると思っています。桜井市立桜井中学校1年生担任(令和3年度)あおやまな青山奈央(教育学部学校教育教員養成課程教科教育専攻家庭科教育専修中等教育履修分野2020年3月卒業)小学校のクラブ指導。この日は飾り寿司を作りました卒論研究で高めあったゼミのメンバーと(真ん中が私です)学活での机間指導おさん北海道厚沢部町でのホームステイ。農作業でかぼちゃの選別作業をしました(右が私です)西日本選抜バンドとしてアメリカのディズニーランドでパレードをしました(1番手前が私です)Aftergraduation体育大会ではクラスカラーで応援をしました総合の授業中ですSPRING 2022ならやま_14