ブックタイトルならやま2022年秋号

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概要

ならやま2022年秋号

Campus Newsキャンパスニュース6月26日ESD・SDGsセンターキックオフイベントを開催6月26日、高須幸雄国連事務総長特別顧問(元国連大使)をお招きし、榊裕之理事長の参加のもと、SDGsの達成に資するESDのさらなる推進に貢献するナショナル・センターをめざし、今年4月に学内に開設した「ESD・SDGsセンター」の設立を記念したキックオフイベントを開催しました。イベントには、ESD・SDGsに取り組む教職員や研究者、NGO・NPOや企業関係者のほか、一般市民、学生など県内外から来場した99名と、Zoomでの視聴90名を合わせた計189名が参加しました。設立セレモニーでは、宮下学長から、「当センターを、4月に法人統合を行った奈良女子大学と共に、今後、世界のESDを牽引し、SDGsの達成に貢献できる人材育成及び研究を国際的に推進できるよう世界的拠点として目指す」との挨拶があり、続いて、岡村直子文部科学省国際統括官・日本ユネスコ国内委員会事務総長からのビデオレターによる祝辞が紹介され、「大学として日本で初めてユネスコスクールに加盟し、これまでの活動実績を基に設立された当センターへの期待は高い」との激励をいただきました。セレモニー後は、高須幸雄氏から『SDGsがめざす世界~持続可能な社会と人間の安全保障』を演題とした記念講演が行われました。「コロナ禍やウクライナ侵攻で最貧人口や乳幼児死亡率などが悪化しており、世界情勢の変化は脆弱な人たちに大きな影響を与え、SDGsの実施が後退している」との内容は、参加いただいた方々の心に強く伝わったものと思われます。また、ESD・SDGsセンターに対しても「SDGsの実施後退が危惧される中、課題解決に貢献し、国際的に活躍できる人材育成を期待する」とのお言葉をいただき、ナショナル・センターを目指す本学にとって、大変勇気づけられる内容でした。記念講演後のシンポジウムは「SDGsと教育」をテーマに、「1000年単位の持続性がある奈良の特色を生かした学びを通し、専門性や幅広い教養を備えた『総合知』を持つ人材育成が不可欠だ」など熱のこもった討論が繰り広げられ、会場に集まった参加者は最後まで熱心に耳を傾けていました。高須幸雄国連事務総長特別顧問(元国連大使)、榊裕之機構理事長、宮下俊也学長、及川幸彦准教授(持続可能な開発のための教育(ESD)円卓会議議長)によるシンポジウム高須幸雄国連事務総長特別顧問(元国連大使)によるご講演7月6日・7日文部科学省教員養成企画室長が訪問し講演と視察文部科学省総合教育政策局教育人材政策課教員養成企画室の小畑康生室長が、7月6日・7日に講演と視察のため、本学と奈良女子大学を訪問しました。今年度から法人統合した本学と奈良女子大学は、大学や各附属学校園が相互に連携することにより、先導的な教育モデル開発と展開による学校教育の水準向上を目指しており、今回の講演と視察はその一環として実施したものです。講演は「教員養成の動向等について」と題して行われ、榊理事長らに加え奈良県の吉田教育長も参加され、オンラインも含め約110名の両大学教職員が出席しました。講演では、「令和の日本型学校教育」を担う教師の養成・採用・研修などの在り方や、教員養成・附属学校園におけるICT活用などについて説明が行われ、質疑応答では、大学全体が一体となって、養成だけでなく研修も含め、職業人教育の役割を果たしていく重要性や教育現場での課題等について意見交換が行われました。視察は2日間をかけて両大学附属学校園を訪問し、概要・特色の説明や授業の見学などが行われました。また、小畑室長たちと本学教職大学院生との懇談会、本学学部生との懇談会なども実施されました。今回の訪問において小畑室長から、両大学や各附属学校園の取り組みなどについて様々な観点からの意見や示唆があり、両大学や各附属学校園にとって今後の方向性を考えるうえでの貴重な機会となり、有意義な訪問となりました。講演する小畑室長視察の様子7月23日「持続可能な感染予防対策を考える」緊急オンラインミーティングを開催7月23日、本学の特色であるESD(持続可能な開発のための教育)の観点から感染予防対策を学生と共に考える緊急オンラインミーティングが開催されました。大学からは宮下学長を始め、保健センター長、ESD・SDGsセンター長、保健体育講座教員らが参加し、学内の感染動向や集合イベント実施の原則などについて情報提供が行われました。続いて学生たちが「コロナで困っていることとその打開策」をテーマにグループ討議を行い、各グループからの発表を通じて全体で意見共有が行われました。その後の質疑応答では予定時間を超過するほど多くの質問が寄せられ、学長や教員と学生の間で活発なやり取りが行われました。70名を超える学生の参加があり、「コロナで不安を抱えているのは自分だけではないとわかってよかった」「同調圧力ではなく、ポジティブに周りの意識を変えていけたらよい」「コロナという理由で部活動などができないのは悔しいので、理に適った感染予防行動を淡々と行い対面活動ができるよう意識高く生活していきたい」などの前向きな感想が寄せられました。参加者の様子21_AUTUMN 2022ならやま