ブックタイトルならやま2023年春号

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概要

ならやま2023年春号

特集奈良教育大学で学ぶESD大学として日本初のユネスコスクール。附属校園も、全てがユネスコスクール。全学挙げてESD(持続可能な開発のための教育)を推進する奈良教育大学。今回は、奈良国立大学機構の榊裕之理事長と、奈良教育大学ESD・SDGsセンターの中澤静男教授、そして、本学最大の学生サークル、ユネスコクラブの川田大登さんと田中愛花さんが奈良教育大学で学ぶESDについて考えます。奈良国立大学機構理事長さかきひろゆき榊裕之ESD・SDGsセンターセンター長・教授なかざわしずお中澤静男国語教育専修3回生かわだ川田ひろ大と登さん国語教育専修1回生たなか田中あいか愛花さん東京大学名誉教授豊田工業大学名誉学長専門は電子工学日本ユネスコ国内委員会委員専門はE S D、社会科教育香川県立高松高等学校出身ユネスコクラブ所属私立親和女子高等学校出身ユネスコクラブ所属探究的に学び、発見する力をつけるESD榊中澤さっそくですが、中澤先生は日本ユネスコ国内委員会の委員に就任され、ESD活動の推進を牽引されていますが、何がきっかけでESDの取組みを始められたのでしょうか。私は大学卒業後、教員養成のプログラムを受講して小学校の教員になりました。大学時代に西洋史を探究的に学んでいたこともあって、小学校の教員になってからも、教科書そのままではなくて、自分でいろいろと取材をして授業を作っていく取組みをずっとしていました。42歳の時に本学の大学院に行き、そこで一昨年お亡くなりになった田渕五十生先生に師事しました。本学が2007年7月に大学として日本初のユネスコスクールに指定された際もご尽力された先生でした。学ぶ楽しさというものを田渕先生に教わりました。ESD「今、世界には気候変動、生物多様性の喪失、資源の枯渇、貧困の拡大等人類の開発活動に起因する様々な問題があります。ESDとは、これらの現代社会の問題を自らの問題として主体的に捉え、人類が将来の世代にわたり恵み豊かな生活を確保できるよう、身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことで、問題の解決につながる新たな価値観や行動等の変容をもたらし、持続可能な社会を実現していくことを目指して行う学習・教育活動です。つまり、ESDは持続可能な社会の創り手を育む教育です(文部科学省HPより)」。ESD・SDGsセンターSDGs(持続可能な開発目標)の達成に関わるESDの推進についての研究開発および実践を行うことにより、持続可能な社会の創り手の育成に寄与できる実践的指導力を持った教員の養成、学校支援及び地域支援に寄与することを目的として、2022年4月に創設されました。https://www.nara-edu.ac.jp/ESDC/outline.htmlSPRING 2023ならやま_2