ならやま春号 page 12/24

このページは ならやま春号 の電子ブックに掲載されている12ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要：
ラボ・レター─学生による研究室紹介─学校教育教員養成課程教科教育専攻理科教育専修（改組前総合教育課程科学情報コース）分析化学ほった●文化財・書道芸術コース●環境教育コース●科学情報コースひろき堀田弘樹....

ラボ・レター─学生による研究室紹介─学校教育教員養成課程教科教育専攻理科教育専修（改組前総合教育課程科学情報コース）分析化学ほった●文化財・書道芸術コース●環境教育コース●科学情報コースひろき堀田弘樹研究室F rom堀田研究室の紹介教育学部総合教育課程科学情報コース４回生でぐちまゆみ出口真由美さん私立四天王寺高等学校出身私たちが研究室に配属されたのは3回生の12月頃です。先生と相談を重ね、各自が興味・関心のある、かつ自分に合ったテーマを選択して研究できます。本研究室は分析化学が中心分野ですが、化学のみならず、物理学や生物学といった分野とも複合した多様な研究を行っており、他の研究室とは異なっています。“報告会”という名のゼミでは、研究室の全員が集まって研究の進捗状況等の報告を行っており、自分の研究分野以外にも知識を広げることができ、また客観的な意見を得られるため、より深く議論を行うこともできます。先生は研究に熱心で、私たち学生一人ひとりのことをよく考え、どんなときでも一緒に考えていただいています。十分に研究に取り組める環境を準備していただけるので、私たちはいつも楽しく充実した研究を行っています。学びながら自立できる環境堀田研究室では、幅広い分野を扱っています。研究テーマは多種多様で、研究は基本的に個人が独立して行うこととなります。そのため、問題等が生じた場合は自分の力で考え打開していかなければならず、その過程で自然と研究意欲が湧き、進んで学ぶことのできる環境となっています。また、学生のやりたいことを積極的にやらせてもらえる環境で、そのために必要なものは惜しまずに提供してもらえるので、自分のやりたい方向へどんどん研究を進められることもこの研究室の特徴です。もちろん、研究の中で行き詰ってしまい解決策を見出せずにいるときには、先生は熱心にご指導くださいます。その指導は単に知識・知見を与えてくださるだけではありません。学生の意見を聞いた上で、自分の理解の浅さに気づかせていただいたり、こうしてみてはどうか、というアドバイスをくださったりします。そういった指導の中で自分で考える力を養うことができ、自分の成長を実感しました。また、先生も周りの学生も、研究のことだけでなく進路の相談などにも乗ってくれたので、自分を支えてくれる大きな存在でした。そういったことが力となり、私たちは研究を進めて来れたんだ、と思っています。分析化学とは分析化学とは、試料中の化学種の特定やその存在量を解析する、あるいは解析のための目的物質の分離・検出の方法、装置について研究する化学の分野です。物理化学、有機化学、無機化学などを基礎に、物理学、生物学、材料科学、電子工学、機械工学などとも密接な関係があり、基礎化学の中では学際的な性質を持っています。得られた知見はバイオ・医療・食品・環境など、広い分野で利用されており、私たちの生活の中でも生かされています。卒業論文のテーマ●光導波路蛍光顕微鏡の作製とそれを用いたリン脂質膜への適用光導波路を励起光源とした蛍光顕微鏡システムを自ら構築し、表面選択的、かつ表面吸着化学種に特に高感度な蛍光観察を可能とした。これを用いた、リン脂質膜に対しての脂溶性抗酸化剤の反応を観察するもの。●質量分析装置導入のためのオンライン脱塩セルの開発質量分析装置にはまだまだ不足な点があり、従来の方法では海水といった塩を多く含む試料の分析はできなかった。そこでそのような試料が分析できるように、新しい前処理法として脱塩セルの開発を目的としたもの。●光導波路を励起光源とした色素増感型太陽電池の作製検討従来の太陽電池はパネルに直接光を照射するものであるが、光の多重全反射を利用した光導波路を適用した色素増感型太陽電池の作製を検討し、ニーズに合わせた太陽電池を提案するもの。私は、すべての生物に存在する生体膜についての研究を行っています。生体膜を作り出し、化学物質が膜に対してどのような作用を引き起こすかを顕微鏡で観察しました。また、より使いやすいシステムの構築のため、装置の設計も行いました。生物内で起こる様々な反応を観察するための基礎を築く研究を行い、貴重な経験となりました。教育学部総合教育課程科学情報コース4回生しもざわみさき下澤美咲さん私立梅花高等学校出身11＿SPRING 2012ならやま