ならやま春号

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『ひと・あれ・これ』「大学時代に多くのことを経験してほしい」私は、2011年4月より奈良県吉野郡の最南端、和歌山県や三重県にほど近い下北山村にある下北山中学校で英語教諭として勤務しています。大自然に囲まれ....

『ひと・あれ・これ』「大学時代に多くのことを経験してほしい」私は、2011年4月より奈良県吉野郡の最南端、和歌山県や三重県にほど近い下北山村にある下北山中学校で英語教諭として勤務しています。大自然に囲まれた小さな学校で、全校生徒は32名。大阪で生まれ育った私には想像できない環境です。英語の先生も、村で私一人しかいません。ただ、生徒や先生の人数が少ない分、一人ひとりとの関わりがたくさんもてます。そんな下北山中学校の子どもたちはとても元気で個性的な子が多く、意見を問いかけるとさまざまなアイデアを出してくれます。特に文化祭が印象的で、たった32名で、歌ったり踊ったりと学校を一日中盛り上げてくれました。また、この村の子どもたちは、中学校を卒業すると高校進学のために親元を離れて寮生活を始めるということには驚きました。初めて下北山村に来た日に、「一人でしっかりと生活できる強い子を育ててほしい」と言われたことが印象に残っています。ただその分、たまに学校を訪ねて来てくれる卒業生は、本当にたくましく見えます。下北山村立下北山中学校勤務きむらゆうき木村祐葵さん(言語・社会コース英語・国際理解教育専修2011年3月卒業)今でも私を支えてくれる、橘寮の仲間たちと―活躍する卒業生を紹介―奈良教育大学での一番の思い出は、何といっても寮生活です。私が入学した当時は、くじ引きで決めた相手と二人一部屋で生活していました。初めの頃は共同生活に慣れるのに大変苦労しましたが、他人との共同生活を通して「他者とつながるとはどういうことか」を学び、また二つの財産・宝物を得ました。一つ目は新たな地に赴く勇気です。それは橘寮で見知らぬ者同士での集団生活をしてきたという自信と新たな人とつながる楽しさを知ったことから得られたと思います。もう一つは寮で知り合った友達です。彼女らは家族のような存在で、仕事で辛いことがあっても遠くから励ましてくれるなど、今でも大きく私を支えてくれています。在学生や受験生の皆さんに私が伝えたいたいことは「大学時代に多くのことを経験してほしい」ということです。高校までの生活とは違って大学時代は色々なことAftergraduation留学にも挑戦に挑戦できます。寮生活以外にも、私はアルバイト、留学、部活動、ボランティア、旅行と大学時代に自分のやりたいことはほとんどやってきました。そういった経験は社会人になってからもきっと役立ちます。大学時代に色々なことに挑戦し、人との関わりや学びを深め、自分を高めていってください。英語教諭として、教壇に立つ木村さん17_SPRING 2012ならやま