ならやま春号

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教育学部学校教育教員養成課程教育・発達基礎コース1回生た田なか中み美ほ帆さん岡山県立岡山城東高等学校出身東市まるごと子ども合宿に参加した子ども・学生スタッフ・地域スタッフたちTNPメンバーたち上段:山岡....

教育学部学校教育教員養成課程教育・発達基礎コース1回生た田なか中み美ほ帆さん岡山県立岡山城東高等学校出身東市まるごと子ども合宿に参加した子ども・学生スタッフ・地域スタッフたちTNPメンバーたち上段:山岡知樹さん、林美輝特任准教授(担当)、木下雄登さん、上野敦史さん、小島安浩さん、永井久司さん下段:田中美帆さん、杉山友理さん、阿部円香さん、久保瑳江子さん、西村まみさん、古川真里奈さん子ども・学生・地域の方が一緒になってポートボール東市小学校を日本一の小学校に!~学校・地域・大学が連携し、東市をまるごともりたてる~本学からほど近い奈良市立東市小学校では、毎週水曜日の放課後、子ども達と一緒に勉強したり遊んだりする奈良教育大生の姿が見られます。東市小学校とその校区の地域の方々、奈良教育大生とが世代を超えて協力し、東市小学校を日本一の小学校にしようと取り組む異世代連携型学校教育支援プロジェクト、「東市・日本一・プロジェクト」(通称TNP)のメンバーです。今回は、メンバーの一人、田中美帆さんに話を聞きました。校長先生の熱い思いに応えたい日本教育大学協会の助成を受けた研究の一環としてスタートしたTNP。当初は大学教員主導で異世代連携研修が行われていましたが、現在は、昨年5月の地域住民と学生を対象としたワークショップの際に語られた、東市小学校長の「東市小学校を日本一の小学校にする」という熱い思いに賛同した学生と校区の方々が参加し、さまざまな活動をしています。このように活動を通じて交流していくなかで、高い志を持つ集団へと発展してきました。学生が学校・地域の方と対等の立場で参画TNPはこれまでに「東市まるごと子ども合宿」(通学合宿)・夏季休業中の「夏の宿題相談室」・放課後子ども教室「まなびーや」の各企画運営、プール開放での支援、「東市まるごと子どもフェスタ」でのオリジナルアトラクションの企画など幅広く活動しています。その中でも、昨年10月から継続的に取り組んでいるのが、放課後子ども教室「まなびーや」です。毎週水曜日の放課後、「わかる!できる!楽しむ!」というコンセプトのもと、学習と遊びの2本立てで活動しています。学習では、主に宿題を教材として認知心理学に基づく学習カウンセリングの要素を取り入れ、何がわからないのか(問題文の意味がわからないなど)を、個人的な面接を通して探り、「わからない」を「わかる」に変えるための援助を行っています。また遊びでは、遊びを通して、子どもたちの体力づくりや体育への苦手意識の解消を目指し、毎回担当の学生2名が工夫を凝らした企画を実施しています。「大学生による学校教育支援といえば、大学生は補助的な役割を担うことが多いのですが、TNPは、私たち大学生も学校や地域の方々と一緒に事前の研修や企画会議から参加し、オリジナルな企画や意見をどんどん提唱できるところに大きな特徴があります。」と誇らしげに話してくれた田中さん。学生が出した企画や意見を、学校や地域の方々からの力強い支援を受けて、実現していけるところに大きなやりがいを感じていると言います。また、活動を通してさまざまな世代の大人と関わったことで、学生のコミュニケーション能力の向上につながり、視野の広がりや考えの深まりも感じられます。そして教職という同じ夢を持つ学生同士で、日常的にTNPの活動について意見を交わし、時にぶつかり合うことでお互いを高めることができます。地域の方々と共に持続可能な活動を目指す田中さんは、これからの目標として、このプロジェクトを、誰もが無理することなく活動でき、それをまた後輩に受け継いでいけるような「持続可能な活動」にしていくこと、またTNPの活動をより多くの人々、特に東市小学校区の地域の方々に知ってもらい、まなびーやの遊びのプログラムづくりに、さまざまな経験を持つ地域の方々にもっともっと参加していただき、TNPの活動を共に作り上げていくことを挙げてくれました。「東市小学校を日本一の小学校にする」という目標に向かって志を大きく持ち、日々の小さなことから一つひとつ積み上げていくことを忘れずに、これからも試行錯誤の活動が続きます。TNPの活動については、随時ブログにアップしています。ぜひご覧ください。http://www.nara-edu.ac.jp/ADMIN/SECRETARY/TNP.html19_SPRING 2012ならやま