ならやま春号

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特集教育実習の日々~附属中学校編~実習を終えた学生たちの感想文教育学部学校教育教員養成課程理数・生活科学コース3回生私立関西創価高等学校出身うえだ上田こう幸た太さん私はアルバイトで個別指導塾の講師をし....

特集教育実習の日々~附属中学校編~実習を終えた学生たちの感想文教育学部学校教育教員養成課程理数・生活科学コース3回生私立関西創価高等学校出身うえだ上田こう幸た太さん私はアルバイトで個別指導塾の講師をしており、授業に対して不安はあまりなかったのですが、この実習で個別と集団で教える場合の違いに気付きました。集団ではなかなか個人が見えません。だからこそより意識して個人を見なければならないのです。また、何より感じたのは生徒との一体感でした。今まで、塾という立場上、生徒と何か一緒にするというより、一方的に教えるという形でしたが、実習では文化のつどいを通して生徒と一緒に一つのものを築き上げていくということを経験しました。指導者という立場でありつつ、共に協力し合う仲間でもあったのです。このような活動を通して生徒との絆が深まっていくのだろうと感じました。授業に対する考え、生徒に対する考え、学校行事に対する考え、自分が生徒だったときや、塾で教えているだけでは感じることのできなかったことを多く体験させていただいた教育実習でした。教育学部学校教育教員養成課程身体・表現コース3回生奈良県立橿原高等学校出身にしたになおき西谷直樹さん実習がとても懐かしく感じ、また「絶対教師になってやるぞ」という強い思いを抱いています。実習は忙しかったのですが、それ以上に楽しく有意義で、これから先もずっと生徒たちとの時間を過ごしたいと思うこともありました。そう考えると、実習というのは忙しい日々、楽しい思い出、時間をくれたものであると同時に、未来に向けての原動力を与えてくれたかけがえのないものでした。また、授業とは教師が知識・技術を与えていく場ではなく、生徒が知識・技術を獲得していく場であり、授業は生徒のためにあるということを実感しました。授業を考える際や授業中に、生徒の気持ちを考えているかということが大事だというとても重要なことに気づくことができたのは大きな収穫でした。短い期間であったものの、たくさんのことを学び、強い思いを与えてもらい、とても貴重な体験ができました。この思いを忘れずにこれからの日々を過ごしていきます。教育学部学校教育教員養成課程言語・社会コース3回生徳島県立城北高等学校出身かさいだいすけ笠井大輔さん私は、教える側として「具体性」と「専門性」が大きく不足していました。確かに教育において目標を持つことは大切ですが、達成までの具体的な手順が欠けていては、どんな目標も意味を持ちません。それまで大学生として、教育について机上の論ばかりたくましくしていた身としては、非常に現実的な教訓でした。また専門性の不足から生じる授業の至らなさも大きな課題でした。教員は生徒の意欲を引き出し、向学心を抱かせることから始めなければなりません。試験問題を解けて指導できる程度の専門性ではダメで、教壇に立つには、教科の面白さを理解し、また理解させられるだけの専門性が必要でした。教育実習は私にとって、自分に不足するものを気づかされる非常に価値のある機会でした。結局、生徒にとって私との四週間が意義のあるものだったかは自信が持てませんが、今私に出来るのは、いつか出会う次の生徒のために、今回の経験を糧とすることです。もっともっと専門性を高めるために、大学院に進学したいと考えています。現場に出る時期は遅れてしまいますが、半端な知識しか持たないまま教職に就くことだけは避けようと、強く心に決めています。教育学部学校教育教員養成課程理数・生活科学コース3回生大阪府立富田林高等学校出身わたなべただし渡邊憲さん教育実習は『授業を一人でできるようにするためのもの』と考えていた私でしたが、教育実習全体が大きな学びの場であることに気付くことができました。もちろんすべてを学び、自分の力にすることはできませんでしたが、これから学ばなければならないことや学びを深めなければならないものが課題として見え、有意義な1カ月を過ごすことができました。実習での一番の変化は、実際に生徒の前に立って授業をしたり、生徒と関わる中で生徒の成長を目の当たりにしたりして、教職を目指す気持ちが一層強くなったことです。授業は生徒が中心となり、生徒から答えを引き出すものということを学ぶことができ、生徒たちがいきいきと学べる授業を作りたいと教職への思いが強まりました。また、今までは大学の講義が教職のどこにつながっているのかイメージしづらかったのですが、教育実習を終えてから講義を受ける姿勢と講義から学び取れるものが変わりました。さらに、教育実習によって価値観と行動が変革され、これからより多くのことを経験し、学びたいと思うようになりました。卒業するまでに一つでも多くのことを学び、より良い教師になりたいという思いから、講義に一層積極的に参加し、他にも大阪府主催の教師塾やボランティアにも積極的に参加するようになりました。指導教員EYES(学級指導)奈良教育大学附属中学校(1年1組担任)かわはたけいこ川畑恵子先生一人ひとりを大切にしてくれ、文化のつどいの合唱指導もしっかりと行ってくれました。感謝しています。生徒は一人ひとりかけがえのない存在です。そのことを念頭において、個を大切にした教育を行ってほしいと強く思います。子どもたちのサプライズもあり、忘れられない一日となった実習最終日文化のつどいで歌った歌を最後に合唱5_SPRING 2012ならやま