ならやま夏号

ならやま夏号 page 15/24

電子ブックを開く

このページは ならやま夏号 の電子ブックに掲載されている15ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
『ひと・あれ・これ』「考えたことは外に出さなければならない。」2012年4月、私は橿原市立大成中学校に着任いたしました。国語教諭として、忙しいながらも充実した日々を送っています。現在は1年生を担当していま....

『ひと・あれ・これ』「考えたことは外に出さなければならない。」2012年4月、私は橿原市立大成中学校に着任いたしました。国語教諭として、忙しいながらも充実した日々を送っています。現在は1年生を担当しています。4月当初は初々しさが残っていた生徒達も、2ヶ月が過ぎて少しずつ中学生らしさが出てきており、成長の速さに驚かされています。また、積極的に挙手をし、意見を言ったり、音読をしたりと意欲的に学習に取り組む生徒が多く、生徒同士による活発な議論がなされることもよくあります。そういった生徒の良さをさらに伸ばすために、毎日教材研究に明け暮れています。部活動は陸上部を担当しています。練習の指導や大会の役員など、分からないことが多く、周りの先生方に助けられる毎日です。橿原市立大成中学校勤務1年生学年係やまださとし山田哲史さん(言語・社会コース国語教育専修2012年3月卒業)奈良県で行われた近畿地区国立大学体育大会にて準優勝を果たした学生時代―活躍する卒業生を紹介―私は大学時代、国語学について研究していました。研究は難しく、なぜだろうと考えることが多く、考えてもすぐには答えのでないことばかりでした。また、導き出した答えも正しいという確証はなく、自分なりの答えが出せたら、ゼミの時間に先生や後輩に聞いていただきました。どんな反応が返ってくるか、ドキドキとワクワクが入り混じった何とも言えない気持ちだったことを覚えています。聞いてほしいという気持ちと、的外れなことを言っていたらどうしようという気持ちが交錯していました。しかし、自分の考えを他の人に伝えるということは、非常に大切なことであると感じました。意見を伝えることで、新たな発見に出会うことができます。正しいのかどうか分からないことを発表するのはためらわれますが、勇気を出して発表すると、新たな学びへとつながっていくことを学びました。生徒たちは毎時間、一所懸命考えています。登場人物の心情について、文章のまとまりについて、文法についてなど様々なことを考えては、ノートに書いたり発表したりして、自分の考えたことを外に出しています。私は、初めての国語の授業の時に「考えたことは外に出さなければならない」ということを生徒達に伝えました。考えたことを自分だけのものにしておくのはもったいないことだと思っています。勇気を出して、1つの意見をみんなが共有できる形にすることで、集団の学びがより良いものになると考えています。Aftergraduation緊張感をもって取り組んでいます国語科の追いコン。加藤先生と後輩の清水さんSUMMER 2012ならやま_14