ならやま2012年秋号

ならやま2012年秋号 page 10/24

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概要:
回の経験を次のキャンプに、そして、さまざまな実践に活かしていきたいと考えています。子どもたちにもっとキャンプのテーマを感じてもらうためにはどうしたら良いか、企画をさらに良くするためにはどうしたら良いか....

回の経験を次のキャンプに、そして、さまざまな実践に活かしていきたいと考えています。子どもたちにもっとキャンプのテーマを感じてもらうためにはどうしたら良いか、企画をさらに良くするためにはどうしたら良いかを追求し続け、自分の学びにもつなげていきたいと思いました。働する中に「学ぶ喜び」を発見し、「学び続ける」という歯車が回りだしたのです。図にすると、次のようになります。附属小学校でのビオトープ作り附属小学校のビオトープ作りに参加させてもらいました。参加学生の声こだま身体・表現コース保健体育専修4回生児玉か佳な菜こ子さん「このビオトープは自分たちがつくったんだ」「うわあ!いつのまにか芝生もできている!」そのような児童の誇りや喜びを直接、肌で感じることのできる活動でした。1日1時間程の活動の中で、つぎつぎと児童がやってきてどのくらい進んだかな?何かできることはないかな?と見にくる姿。授業中や休み時間だけでは見ることのできない姿に出会うことができ、貴重な時間を過ごすことができました。また、教師の工夫や準備の大変さを知ることができました。私が強く感じたことは、ビオトープ作りのなかで多くの児童の中に発見や気づきがあり、あらためて、児童の学びというのは授業の中だけではなくこのような活動や日常の中にあふれているのだということでした。鹿対策のために取り付けたネット、土が流れないようにつけられた芝生など、教師の工夫や少しの変化に、児童は気づき、思いをめぐらしさまざまな考えを述べていく、そのやりとりの中に学ぶ喜びがあるのではないかと思いました。一人一人の児童の小さな気づきや少しのお手伝い、それが重なってこのビオトープ作りのなかには大きな学びや達成感が生まれました。このような小学校での実際の学びを肌で感じることができ、とても良い経験になったと思います。テトラモデル「学ぶ喜び」プロジェクトを進める中で、皆が言い出したことがあります。「テトラモデル」ということです。学生、院生諸君が、企画の段階から教育現場で先生方と協このことについて、ESDキャンプをリードしてくださった奈良市立飛鳥小学校の松浦慎先生が次のようなコメントを寄せてくださいました。このテトラの考え方は、斬新で興味深い。なぜなら、学生・院生にとって、教育実習や座学にはない「協働による体験的な学び」があるからだ。4つの立場のどれかにずっとベースがあるというのではなく、「どれも頂点になり得る」という考え方だ。中心にいる子どもたちのために、共に協働しながら一つのものを創っていく。その顕著な例が、ESD子どもキャンプであろう。教師が子どもたちの実態を踏まえて、プログラムの骨組みを企画する。学生・院生は企画・運営の手伝いをしながら、子どもたちと一緒に行動し、生活をサポートする。大学の先生方は全体を見通し、施設との交渉など全面的なバックアップを行ったり、時には前に立ち子どもたちに大事なことを伝えたりする。それぞれの持ち味が発揮された取組である。企画段階から共に創ることにより、お互いが学びになり、刺激になる。結果として、できあがったものは、子どものさらなる学びにつながっていく。誰にとっても推進力のある「本当の学び」がここにある。このテトラの考え方は今後教師になっていく学生・院生はもちろん、教師を続けていく我々にとっても実に有益な取組であると考える。平成24年4月から始まった本学の「学ぶ喜びプロジェクト」の活動は、これからも続きます。教員養成の高度化、学ぶ喜び、学び続けるといったキーワードに、昨年から自発的、内発的にスタートした活動に是非ご参加ください。プロジェクトについての詳しい内容、今後のスケジュールなどは、ホームページをご覧ください。http://mailsrv.nara-edu.ac.jp/~katohs/manabu/manabu.htm9_AUTUMN 2012ならやま