ならやま2012年秋号

ならやま2012年秋号 page 11/24

電子ブックを開く

このページは ならやま2012年秋号 の電子ブックに掲載されている11ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
F rom学校教育教員養成課程教育・発達基礎コース4回生たまちさちこ田町幸子さん私立四天王寺高等学校出身きむらみゆき木村美由紀さん奈良県立畝傍高等学校出身かまだたいが鎌田大雅さん奈良県立郡山高等学校出身掘越....

F rom学校教育教員養成課程教育・発達基礎コース4回生たまちさちこ田町幸子さん私立四天王寺高等学校出身きむらみゆき木村美由紀さん奈良県立畝傍高等学校出身かまだたいが鎌田大雅さん奈良県立郡山高等学校出身掘越研究室の紹介幼年教育専修の学生は、3回生の教育実習前に所属する研究室が決まります。現在4回生は、女性2名、男性1名の計3名が所属し、発言がしやすく和気あいあいと温かい雰囲気のなか、それぞれの研究を進めています。掘越先生は、2年前に奈良教育大学に赴任されました。卒業論文を書き進めていくなかで、悩んだり、不安になったりすることもあります。しかし、掘越先生は私たち学生の思いや考えをくみ取った上で適切な指導をして下さり、将来自分が保育者になったときに生かすことのできる卒業論文を目指し、切磋琢磨して頑張っています。また、掘越研究室では、卒業論文だけでなく、継続的に保育観察をしたり、さまざまな園の公開研究会に参加したり、自分たちの作ったパネルシアターを幼稚園で実践したりなど、理論に加えて貴重な体験をすることができます。保育観察から子どもをみる眼を養う現在、掘越先生も含め、研究室の全員が毎週奈良教育大学附属幼稚園で保育観察を行っています。最初は卒業論文を書くために保育を観察していましたが、観察を重ねるなかで、子どもをみる眼を養うことの大切さに気付きました。“子どもをみる眼”とは子どもの行動をその子の表現として肯定的にとらえて、子どもの思いを読み取ろうとする力であると私たちは考えています。これからも保育観察を通して“子どもをみる眼”を養い、将来保育者になったときに、子どもは何に興味を持っているのか、何を楽しんでいるのかを敏感に感じとることができるようになりたいです。そして、常に子どもの興味・関心にアンテナを張り巡らせて、子どもの目線に立って考え、子どもの成長を丁寧にとらえられる保育者になることを目指します。ここが魅力!掘越研究室!掘越研究室では、奈良市内の幼稚園だけでなく、奈良県内や徳島県,広島県など、特色のある保育がなされている園まで足を運び、実際に自分の目で保育をみる機会が多くあります。保育者として現場に出てからはこのような機会はなかなかありません。さまざまに創意工夫されている魅力的な保育をみることで、私たち自身の保育の幅を広げたいと思っています。また、大学の学びを実践する機会としては、授業の一環でパネルシアターを作り、幼稚園の子どもたちの前で実践しました。子どもたちとやりとりしながら進める難しさを感じたり、予想外の子どもたちの反応に戸惑ったりすることもありましたが、何よりも子どもたちがお話や歌を楽しんでいることがうれしかったです。この実践から、教材は作るだけでなく、子どもたちがいることを想定して練習を積み、自分のものにすることで、子どもたちも楽しめるのだということを再確認しました。このように掘越研究室では、保育現場でのさまざまな体験を通して、子どもの面白さや保育の奥深さなどを学びながら卒業研究を進め、ときどきは美味しいもの好きの先生と和みつつ、研究室ライフを送っています。卒業論文のテーマ●砂場遊びの持つ魅力3~5歳児の子どもたちが砂場で遊ぶ姿と保育者の援助を観察し、子どもは何を楽しんでいるのかをとらえて砂場の魅力を検討するとともに、その魅力をより生かすために保育者は何ができるのか、環境構成も含めて検討する。●幼稚園における片づけと遊びとのつながり片づけ場面での保育者の援助と子どもの行動に着目して検討することに加えて、遊びから片付けへ、片付けから次の活動へとなめらかに移行するために、保育者はどのような行動や声かけをしているのか、子どもたちとの相互作用も含めて検討する。●幼児と自然環境とのかかわり保育観察から、子どもたちが季節に応じて変化する自然環境とどのように出会い、かかわっているのかを検討するとともに、園ごとに異なる自然環境を、保育のなかで最大限に生かすためには、保育者としてどのような工夫ができるのかについても検討する。私は、「砂場遊びのもつ魅力」について研究しています。毎週幼稚園へ観察に行き、砂場で遊ぶ子どもは何を楽しんでいるのか、保育者は遊びの展開に応じてどのように援助しているのか、砂場にどのような道具が用意されているかetc.について記録しています。砂場はほとんどの園にあります。しかし、当たり前にあるものとしてとらえるのでなく、砂場の持つ魅力を再認識し、砂場遊びをより楽しくするために保育者として何ができるのか、探っていきたいと思います。ラボ・レター─学生による研究室紹介─学校教育教員養成課程教育発達専攻幼年教育専修(改組前:学校教育教員養成課程教育・発達基礎コース幼年教育専修)幼年教育ほりこしのりか掘越紀香研究室学校教育教員養成課程教育・発達基礎コース4回生たまちさちこ田町幸子さん私立四天王寺高等学校出身AUTUMN 2012ならやま_10