ならやま2012年秋号

ならやま2012年秋号 page 3/24

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特集教職大学院~専門性と実践力を兼ね備えた教員を養成~奈良教育大学の大学院教育学研究科には、修士課程と専門職学位課程があります。このうち専門職学位課程は、いわゆる『教職大学院』のことです。『教職大学院....

特集教職大学院~専門性と実践力を兼ね備えた教員を養成~奈良教育大学の大学院教育学研究科には、修士課程と専門職学位課程があります。このうち専門職学位課程は、いわゆる『教職大学院』のことです。『教職大学院』は、山積する教育問題への喫緊の対応が求められる近年において、専門性と実践力に裏打ちされた高度専門職業人としての教員の資質能力を高めるべく、2008年4月に開設されました。今回の特集では、開設後4年が経過し、修了生が各所で活躍している奈良教育大学教職大学院の特徴や取組について紹介します。一般的な大学院との違い修士課程と同じ2年制ですが、教育実習が義務化されており、教科指導と生徒指導を一体的に捉えて個々に応じた指導ができ、また学校の諸問題を組織的に解決できる力量を身につけることを目的にしています。本学では、「理論と実践の往還」の取組として、大学と学校がよきパートナーとなって、院生が共同で学ぶという新たな実践知の共同体を形成して実践研究を深めており、また、連携協力校と大学教員とがチームを組んで学校で実践研究を行う、という取組をしています。アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)Ad m ission Pol icy◆教職に関する実践的な専門性を培い、高度な実践力を身につけたいという目的を持つ現職教員◆学部、大学院の出身者で、教職に関心があり、より実践的な専門性を培い、教職に関する高度な実践力を身につけたいという目的を持つ人特色カリキュラムの特徴指導体制院生が入学時に決めた課題解決に向けて、大学と連携協力校が共に、チームを組み、複数の教員で指導に当たります。カリキュラムは、下図に示すように、「共通科目(5領域)」と「3つの実践科目」と「深化を図る科目」から構成されています。学習の場科目の履修修了認定学位教員免許状大学での講義のほかに、連携協力校など大学外で学ぶことが多くあります。入学時に、院生が修了時までに目指す教師像、解決したい課題を教員集団と相談・決定の上、教育課程を確定し、科目を選択履修します。教育課程の45単位を修得した上で、学生が作成・発表したポートフォリオの質的レベルをもって、目指す教師像の基準に照らし、修了の認定を行います。学位は、「教職修士(専門職)」となります。取得できる教員免許状は、現在取得している教員免許状を基礎に、幼稚園、小学校、中学校(各教科)、高等学校(各教科)の専修免許状を取得することができます。共通科目(5領域)教育課程の編成・実施に関する領域教科等の実践的指導方法に関する領域生徒指導、教育相談に関する領域学級経営、学校経営に関する領域学校教育と教員の在り方に関する領域実習科目学校実践Ⅰ学校実践Ⅱ学校実践Ⅲ学校実践Ⅳフィールドベースの演習科目アクションリサーチポートフォリオケース・スタディ授業省察授業力基礎演習授業力応用演習研究科目課題研究実践理論研究更に深めたい科目教材教具開発特別支援教育実践論等3つの実践科目深化を図る科目平成25年度、カリキュラムを一部変更する場合があります。AUTUMN 2012ならやま_2