ならやま2012年秋号

ならやま2012年秋号 page 6/24

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特集教職大学院~専門性と実践力を兼ね備えた教員を養成~発表会・報告会年間を通じて、以下のような、院生による発表会・報告会を実施しています。・学位研究報告書研究構想発表会・学位研究報告書中間発表会・学位....

特集教職大学院~専門性と実践力を兼ね備えた教員を養成~発表会・報告会年間を通じて、以下のような、院生による発表会・報告会を実施しています。・学位研究報告書研究構想発表会・学位研究報告書中間発表会・学位研究報告書発表会・学校実践Ⅲ報告会・学校実践Ⅳ報告会・3年、4年コース実習報告会これらの発表会・報告会は、当然のことながら自分の研究についての成果や課題を発表・報告する場ですが、特に大切にしていることがあります。それは、それまでの自分の取組を振り返り、今後の活動の改善に生かすということと、各自の研究の成果や課題を自分だけに留めずお互いに共有するということです。いずれにしても、院生にとっては大きな節目となる活動の一つです。学位研究報告書研究構想発表会(現職教員)学位研究報告書中間発表会奈良教育大学附属中学校教諭かわはたけいこ川畑惠子さん修了生の声「研究発表を活かす」生徒指導や学級経営をする中で、近年、生徒自身が自己理解や他者との関係のとり方を学ぶ機会を設定する必要性を痛感しています。そこで、私は生徒同士で相互に人間関係を作り上げていくという「ピア・サポート」の理論と技法を教職大学院で研究しました。大学院では1年目に理論研究を、2年目に勤務校において実践検証を行い、その研究成果を学位研究報告書発表会で報告しましたが、日本教職大学院協会シンポジウムや日本ピアサポート学会等でも発表しました。また、卒業後も研究内容を勤務校で継続的に実践し、その成果を島根県教育委員会主催の研修会、奈良県公立学校職員研修、奈良県中学校初任者研修等において発表することができました。これらの発表会でご指導をいただいた内容は、ピア・サポートのプログラムに取り入れ、学級集団づくりや対人関係の更なる改善に活かすようにしています。院生研究室院生研究室は教職大学院棟1階にあり、院生が自主的に部屋の使い方を決めています。教職大学院では一般の大学院と異なり、院生は、指導教員の研究室ではほとんど研究活動をしません。3年、4年コースを含む院生全員がこの部屋に集まり、自身の研鑽を深めたり、いろいろな情報を交換したりする場として活用されています。院生の声教育学研究科専門職学位課程(教職大学院)2回生しのはらりょう篠原嶺さん院生研究室とは、教職大学院生が自学自習を行う場であり、時には自分一人で、時には仲間同士で学びを深めます。また、年齢や経験、専門とする教科が異なる院生が一緒の部屋にいるため、校種や教科の枠を越えた教職の専門性を磨くことができます。このため院生研究室は、他の部屋とは異なった独特の雰囲気が感じられます。進路状況社会人・ストレート院生の進路状況(現職教員を除く)平成21年~23年度修了生のほとんどが、教員に採用されています。平成24年6月現在の主な採用先は下記の通りです。・奈良県公立小・中学校・奈良県私立高等学校・京都府公立高等学校・大阪府公立小・中学校・大阪市公立小学校・和歌山県公立小学校・愛知県公立小学校・福岡県公立小学校・神奈川県公立小学校・東京都公立小学校・東京都私立高等学校Others●スクールサポート教育実習期間(5月~6月、10月)を除いて、大学院の講義は月曜日から木曜日に設定されています。スクールサポートは、講義のない毎週金曜日に、実習に出かけた、あるいは出かける予定の学校に入り、現場のサポートを行います。そこで学校全体の仕事や子どもたちとの関係づくりなどを、教育実習とは一味違う経験を通して学ぶことができます。●電子ポートフォリオ入学から修了まで、自分の学びの履歴を多様な情報様式(文字、写真、動画など)で振り返れるように、また院生間や教員と一緒に、その自分の学びを通じて考えながら真実味のある学びができるように、WWWベースの電子ポートフォリオを活用しています。●アセスメントガイドブック(ルーブリック含む)各科目や実習で身に付けた力が現在どのような状況にあるのか、自己評価できるように、学びの姿を視覚化できるガイドブックを活用しています。●カリキュラムフレームワーク各科目がどのような力をつける科目か、各科目の関係を俯瞰できる枠組みを用意し、履修支援をしています。●授業力到達試験入学時点から、自分の授業力がどの程度身に付いているか、何が課題かを明確にする知識と実技を問う試験が、定期的に用意されています。5_AUTUMN 2012ならやま