ならやま2012年秋号

ならやま2012年秋号 page 7/24

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教職大学院~専門性と実践力を兼ね備えた教員を養成~特集教職大学院院長からのメッセージ教職開発講座(教職大学院)教授教職大学院院長よしだまこと吉田誠先生教職大学院は全国で25校あり、専門性と実践力を兼ね備....

教職大学院~専門性と実践力を兼ね備えた教員を養成~特集教職大学院院長からのメッセージ教職開発講座(教職大学院)教授教職大学院院長よしだまこと吉田誠先生教職大学院は全国で25校あり、専門性と実践力を兼ね備えた教員養成を目的とする大学院です。学校の現職教員、学部卒業後すぐに入学した学生、教員を志望する社会人が院生として共に学ぶので、教育課程や研究・指導体制等は一般の大学院とかなり異なります。本学教職大学院に入学した院生は、修了時までに目指す教師像や解決したい課題等を教員集団と相談・決定の上、カリキュラムを確定して履修科目を決めます。院生が入学時に決めた目標獲得に向けては、大学と連携協力校(奈良県下の公立小・中学校)とが共にチームを組み、複数の教員が指導に当たります。院生は毎回の講義・演習・実習の後、目標獲得や課題解決に向けてどのような力が自分の身に付いたのかを電子ポートフォリオを活用して自己点検評価を行い、指導教員にその力が実際に獲得できたことを示します。カリキュラムは、「共通科目」、「実践科目」、「深化を図る科目」から構成されています。特に実践科目中の学校実践Ⅰ~Ⅳは、連携協力校において1年目で実践Ⅰ~Ⅱ(授業観察4週)及びⅢ(応用実習4週)、2年目で実践Ⅳ(研究テーマに沿った総合実習4週)が必修になっており、かなり多くの時間が当てられています。現職教員は、1年目の実践Ⅰ~Ⅲが免除されることがあり、1年目は教職大学院で、2年目は勤務校に戻って研究活動を行い(実践Ⅳ)、研究成果を自校で発表します。このように本学教職大学院の院生は、経験豊かな教員による実践を踏まえた理論的な指導の下で、理論と実践の往還の中、2年間の学びを進めます。学びの成果は、一般大学院の修士論文にあたる学位研究報告書としてまとめ、修了となります。最近、「大学院修了後のメリットが少ない等の事情から教職大学院の志願者が減少している」という報道がありました。確かに今は修了後のメリットは少ないですが、教員採用後には「自身に自信と誇りを持って教育活動に当たれる」という一般大学院や学部卒では得られない大きな利点があります。また、平成24年8月の中央教育審議会答申『教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合的な向上方策について』でも、現在の学校教育に関する多くの課題に対処するために教職大学院が果たすべき重要な役割が示されています。今後、教育界に貢献する人材を輩出する場として教職大学院の役割は益々重要視されると確信しています。平成25年度入試情報●二次入学試験出願期間:平成25年1月7日(月)~11日(金)試験日:平成25年2月10日(日)合格発表:平成25年2月14日(木)●個別相談会平成24年12月26日(水)17:00~19:00[教職大学院棟1階]●問い合わせ先奈良教育大学入試課〒630-8528奈良市高畑町TEL.0742-27-9126ホームページ:http://www.nara-edu.ac.jp/E-mail:nyuusi@nara-edu.ac.jp本ブックレット紹介I n t r o d u c t i o n o f a b o o k l e t本書は、本学教職大学院生の4年間の学びの歩みを辿りながら、どのようなカリキュラムや指導体制の中で、教師としての力量を高めていったのかを紹介しています。このような教職大学院での学びの実際を描いた図書は、これまで出版されていませんでした。その意味で、多くの教育関係者の皆さんに教職大学院に対する理解を深めていただき、これから本学の教職大学院に進学しようという人にとっては、進路選択の手がかりになることを期待しています。「できる」教師への道-教職大学院生の学び-(株式会社東山書房)AUTUMN 2012ならやま_6