ならやま 2013年夏号

ならやま 2013年夏号 page 14/24

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ラボ・レター─学生による研究室紹介─学校教育教員養成課程教科教育専攻音楽教育専修(改組前:学校教育教員養成課程身体・表現コース音楽教育専修)音楽教育史、音楽文化史、民族音楽学リュウリンギョク劉麟玉研究....

ラボ・レター─学生による研究室紹介─学校教育教員養成課程教科教育専攻音楽教育専修(改組前:学校教育教員養成課程身体・表現コース音楽教育専修)音楽教育史、音楽文化史、民族音楽学リュウリンギョク劉麟玉研究室教育学部学校教育教員養成課程身体・表現コース4回生F rom劉研究室の紹介私たちが所属する音楽教育専修の学生は、2回生の終わりに所属する研究室が決まります。その中でも劉研究室は、3回生から週1回のペースでゼミが始まり、それぞれに卒業論文のテーマを考え始めます。3回生の間は、4回生の先輩方の卒論の研究の様子などを見ながら、自分の研究テーマを考えていきます。そして4回生の4月に研究テーマを決め、それからのゼミは、それぞれの進み具合を報告したり、先生や他の学生の意見を聞いたりすることができる機会となります。劉研究室のゼミでは、家庭では「お母さん」である劉先生を中心に明るく発言しやすい雰囲気の中、意見交換が行われます。また、卒業論文について研究を進めていく中で、いき詰まったり、何か困ったことが出てきたりすることがあります。そのようなときに、劉先生は的確な指導やアドバイスをしてくださり、先生やゼミの学生全員でより良い卒業論文にするために、日々取り組んでいます。あらきあやね荒木彩音さん奈良県立平城高等学校出身ますだつぐとし増田次俊さん奈良県立郡山高等学校出身音楽教育をさまざまな視点からこれまでの劉研究室の卒業論文は、ティン・ホイッスルの教育楽器としての活用や特別支援学級における音楽教育についての研究など、“THE音楽教育”というものから、学生の出身地で代々伝わるお囃子についての研究など、一見音楽教育とは関係ないと思われるものまでさまざまです。しかし、これらの研究は音楽文化とも密接につながっており、研究を行うことで、その地域のこれからの音楽教育に十分役立っていくのです。さまざまな視点から音楽教育のこれからを考えることができるのも、劉研究室ならではだと自慢できます。また、中国や台湾からの留学生である院生や研究生が劉研究室には多く所属しています。ゼミで他国の音楽教育についての話を聞いたり、日本との違いを話し合ったりすることができます。「音楽を奏でる」という同じ根底の中に、国によって違いが生じることは面白く、すごく興味深いですよね。このようなことを日々のゼミで学習できることは、劉研究室の大きな魅力ではないでしょうか。卒業論文のテーマ●中学校音楽科におけるリコーダー教育の新たな可能性リコーダー教育は、現代の学校音楽教育として定着しているが、日常生活の身近な楽器としては定着していないように思われる。そこで、リコーダー教育の内容を見直し、リコーダーを身近な楽器としてとらえることができるリコーダー教材や指導法について検討する。●アイルランド楽器ティン・ホイッスルについての研究─楽器表現の教材開発を焦点に指穴を6つ持ち、息を入れると簡単に音が鳴り、指の小さい生徒でも指穴を比較的簡単に抑えることができる、アイルランドの伝統楽器「ティン・ホイッスル」は、どの生徒でも上達する可能性があると考えられる。さらに、日本でも安価で購入できるため、教育現場で活用することが可能であると考えられる。よって、このティン・ホイッスルを用いて「外国の音楽」を題材とした授業を試案する。私は、日本のオペラ劇場における字幕装置の研究をしています。今年3月の「学生オペラ2013」を観に来られた方はご存知かと思いますが、学生オペラ14回目にして初めて字幕を表示しました。2台のプロジェクターでパルテノンの柱に映し出しました。では、プロが演じる劇場での字幕装置はどのような仕組みになっているのか、観衆が物語をより理解するための工夫はどこにあるのかを探っていきたいと考えています。教育学部学校教育教員養成課程身体・表現コース4回生ますだつぐとし増田次俊さん奈良県立郡山高等学校出身13_SUMMER 2013ならやま