ならやま 2013年夏号

ならやま 2013年夏号 page 20/24

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大学院修士課程教科教育専攻2回生にしべ西部ゆ裕か香こ子さん入賞者コンサート会場にて地道に目標をもって努力すれば、必ず結果は後からついてくる平成25年3月6日、本学大会議室において平成24年度学生表彰式が開催....

大学院修士課程教科教育専攻2回生にしべ西部ゆ裕か香こ子さん入賞者コンサート会場にて地道に目標をもって努力すれば、必ず結果は後からついてくる平成25年3月6日、本学大会議室において平成24年度学生表彰式が開催され、学長表彰4名と学生委員長表彰33名・4団体が表彰されました。今回は、学長表彰受賞者の一人、第13回大阪国際音楽コンクールピアノ部門Age-U(専門学校、短大、大学(院)在学者)で第3位に入賞された西部裕香子さんに話を聞きました。自分の音と向き合い練習を重ねる学部4回生時の学生委員長表彰に引き続いての受賞となった西部さん。学長表彰に憧れていたものの、まさか自分が受賞することになるとは思ってもみなかったということで、受賞の一報を聞いたときには、うれしさよりも驚きの方が大きかったといいます。「学長表彰に見合うよう、これからさらに精進していかなければと感じています」と受賞に甘んじることなく、今後に向けて早速気を引き締めていました。今回西部さんが入賞された大阪国際音楽コンクールは、全世界へ羽ばたく数多くの若い音楽家を見出すことを目的として開催されている国際規模のコンクールで、審査員には国内外の著名な演奏家、教育者が名を連ねています。ピアノ部門Age-U第3位への入賞について、「とてもうれしい。この時の演奏は、今まで練習してきた中でも自分なりに満足のいく演奏ができたので、それを評価していただけた喜びは大きかったです」と率直に感想を語ってくれました。練習にあたっては、聴いてくださる方々に伝わるような演奏をするために、曲が何を言いたいのかを背景などを含めて考え、苦手な部分は何度も取り出して練習するそうです。今回のコンクールに取り組む中で、演奏が変にまじめすぎて面白みがないと指摘された西部さん、どう工夫すればよいか随分悩みました。CDを聴いたり、自分の演奏を録音しては自分の音と向き合い、さらにレッスンでアドバイスをもらいながら練習を重ねました。そうするうちに、曲に対する思い入れが強くなり、自然と改善することができたそうです。地道な練習の積み重ねが、今回の結果につながりました。奈良教育大学で音楽を学ぶ本学の教育学部から大学院へ進学し、音楽を学んでいる西部さんですが、奈良教育大学で音楽を学ぶことについて、次のように話してくれました。「奈良教育大学は人数が少ないので、教師と学生の距離が近いことが魅力です。研究室は学年を問わず和気あいあいとした雰囲気ですが、ピアノに対する姿勢は皆とても真剣で、刺激しあいながら互いを高めることができるという最高の環境です。また、演奏活動をされているなど第一線で活動されている先生方がおり、教育大でありながらレベルの高い指導を日々受けることができるのも、この大学の魅力の一つだと思います。」ピアノと真剣に向き合う西部さんは、5歳からピアノを始め、今までピアノを続けています。特に大学受験を機にピアノときちんと向き合うようになり、大学では真剣に頑張ってきました。ピアノと真剣に向き合うことで、自分でもこんなに頑張れることがあるのだと気づくことができたといいます。決して楽しいことばかりではありませんが、目標に向かって真剣に一つのことと向き合うことの喜びを知り、日々の生活をとても充実したものへと変えることができたそうです。今後については、「一つ一つのことを丁寧にクリアし、スキルアップできるよう日々精進していこうと思っています。また、習ってきたことを、次は自分が伝えていけるようになりたいです。子ども達としっかり向き合い、ピアノを通して音楽の楽しさを伝えていきたいと思っています。」と話してくれ、強い意思が伝わってきました。読者へのメッセージ最後に、読者へのメッセージをいただきました。「地道に目標をもって努力すれば、必ず結果は後からついてくると思います。上手くいかないことも多々あるでしょうが、諦めずに目の前のことを一つ一つ消化し、少しずつ頑張っていくことが大事だと思います。」19_SUMMER 2013ならやま