ならやま 2013年夏号

ならやま 2013年夏号 page 9/24

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十津川道普請平成23年9月の台風12号で被災した奈良県十津川村において、持続発展・文化遺産教育研究センターと共に、古道等の修復を行う道普請に取り組んでいます。平成24年1月に最初の活動を行い、その後現在までに....

十津川道普請平成23年9月の台風12号で被災した奈良県十津川村において、持続発展・文化遺産教育研究センターと共に、古道等の修復を行う道普請に取り組んでいます。平成24年1月に最初の活動を行い、その後現在までに3回実施、のべ約50名の学生が道普請に汗を流しました。特に、平成24年11月に実施した活動では、「学生のみにとらわれずより多くの方に知ってもらいたい」「社会人との協働により大きなムーブメントにしたい」という本学及び本学学生の思いにご賛同いただいたNPO法人奈良NPOセンター及び近畿労働金庫(プロジェクト/奈良すまいる)、奈良県労働者福祉協議会、全労済奈良県本部のご支援のもと、社会人と学生が連携して行う道普請を学生実行委員会が企画・実施し、世代や職種を超えた交流が行われました。また現地では、作業だけでなく十津川村に実際に触れてその文化や歴史などを知る機会も用意され、十津川村振興の一助ともなりました。今年も11~12月頃に奈良NPOセンター・近畿労働金庫等と連携した道普請を予定しています。41 2 3学校教育教員養成課程理数・生活科学コース4回生かすがひかる春日光さん長野県伊那北高等学校出身1作業風景2道普請作業前3道普請作業後4参加者集合写真社会人と学生合同の十津川道普請の企画運営に携わりました。十津川村・奈良NPOセンター・近畿労働金庫など学外の団体と協働し、多くの方に参加していただきました。実行委員会では当日の行程や事前研修、事後報告会など何度も議論し計画しました。今までは参加することに精一杯でしたが、この活動を通して、先のことを考えて自分から主体的に活動できるようになってきました。このような活動を今後も続けて行きたいと思います。あいふたFrom奈教本学では、ゴミ箱の横などに、ペットボトルキャップを回収するための容器が設置されています。これは、「あいふたFrom奈教」プロジェクトの学生が設置しているもので、ペットボトルキャップを集めてポリオワクチンを購入し、発展途上国の子どもたちに送る活動に取り組んでいます。「ペットボトル本体は一般的にリサイクルされているけれど、キャップはあまりリサイクルされていない。キャップがそのまま大量に燃やされるのは環境によくない」「発展途上国の子どもに何かできないか」という2つの考えが一致する活動として始まりました。平成20年10月の大学祭で回収を始め、その後学内に回収ボックスを設置して継続的に回収すると共に、周辺の学校や病院などにも協力を依頼しました。その結果、活動を始めてから2年と少し、平成23年2月11日にはポリオワクチン1,000人分のキャップ回収を達成、NPO法人エコキャップ推進協会より西日本エリアのエコキャップ活動拠点学生団体として認定されました。さらに、平成25年2月6日に2,000人分を達成、3月26日には、これを記念してゲームなどを楽しみながらキャップリサイクルについて学ぶイベントが行われ、幼稚園児や小中学生、その保護者ら約100人が参加、キャップ回収・リサイクルに関わる人が交流する良い機会となりました。なお平成25年7月11日現在、キャップ回収数1,976,030個(ワクチン2,420.4人分)を達成、15,248.2kgのCO 2発生を削減しました。今後も継続的に実施されます。1 21キャップ選別作業2キャップで製作した「なっきょん」学校教育教員養成課程教育・発達基礎コース4回生うすきあい臼杵亜衣さん広島県立呉三津田高等学校出身作業自体は、回収されたキャップの中の汚れたものをきれいにして、処理工場の方に渡すという、比較的単純な作業です。そのため、生活の中に取り入れやすく、気軽に取り組める活動だと思います。この活動の中で私が感じることは、人とのつながりのすごさです。キャップ集めに協力してくださる方々、私たちが仕分けてきれいにしたキャップを処理してくださる方々とのつながりが、190万個のキャップ回収(ワクチン2,000人分)達成という成果になったのだと思います。私はその一端に関われていることに、とてもやりがいを感じています。SUMMER 2013ならやま_8