ならやま 2013秋号

ならやま 2013秋号 page 10/24

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教職大学院(たかばたけ・ほんがく倶楽部*)と附属中学校(特別支援学級)との協働プロジェクト4 4*本を楽しんだり、本に学んだりする子どもに育ってほしいとの願いから生まれた、教職大学院生による子どものため....

教職大学院(たかばたけ・ほんがく倶楽部*)と附属中学校(特別支援学級)との協働プロジェクト4 4*本を楽しんだり、本に学んだりする子どもに育ってほしいとの願いから生まれた、教職大学院生による子どものための読書推進クラブ。おお附属中学校教諭大たに谷よしこ佳子昨年度より始まった「『学ぶ喜びを知り、自ら学び続ける』教員の養成に向けた持続可能な発展のための教育活性化プロジェクト」において、附属中学校では、附属学校園の「学び合い・育ち合い」機能強化のための研究開発として、ESDを主題とする研究活動や韓国公州大学校附設中学校との交流、中庭をフィールドとする環境学習などを展開してきました。その一つとして、特別支援学級では、子どもたちへの絵本の読み聞かせに取り組んでいます。教職大学院の学生と特別支援学級の教員が、アニマシオン※という手法を活用しながら、子どもたちの読書活動につながる興味や関心を引き出し高めることを目指して始まりました。この事業を始めるにあたって、特別支援学級の生徒と接した経験の少ないスタッフと一緒に綿密に企画をすること、とりわけ子どもたちの様子やニーズを丁寧に把握することが重要であると痛感しました。このような「国語の授業でも遊びでもない」新しい活動に、学生スタッフと協働して取り組むこと、また、その事前打ち合わせの内容や方法自体も、私たち教員にとって新しい学びです。子どもたちの前に立つ学生スタッフ自身が「前回よりもスムーズに進められた」「前回の反省から今回に向けて改善したところがうまくいった」と手応えを感じていることを共感的に総括できる時間は楽しいものです。取組も2年目に入り、「季節感や学校行事に関連した絵本の選択」「導入の方法」「絵本の提示の仕方」「教具の準備」「子どもが主体的に参加できる工夫」など、準備について少しずつ深まってきています。また、子どもたちの感想などをどのようにしてつかみ、どのようにフィードバックするのかも試し始めました。元気なお兄さんお姉さんスタッフが来てくれて、着ぐるみのお兄さんが登場したり、クイズがあったり、最後には一人ずつにお持ち帰りのグッズがあったりする楽しい取組、『たかばたけ・ほんがく倶楽部』。子どもたちは次回を心待ちにしています。※読書が好きになるよう導くために元気づけるという意味で、ゲームや遊びを通して読書に親しみ、楽しみながら読解力・表現力・コミュニケーション力を伸ばす国際的な読書指導法のこと。子どもたちは身を乗り出して聞いています。友だちとも体を寄せ、授業にはない雰囲気です。少しとまどいながらも、絵本に合わせて体を動かしているうちに盛り上がってきました。使用した絵本は、校舎内の「図書コーナー」に展示されていて、いつでも振り返って読むことができます。9_AUTUMN 2013ならやま