ならやま 2013秋号

ならやま 2013秋号 page 14/24

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ラボ・レター─学生による研究室紹介─学校教育教員養成課程教科教育専攻技術教育専修(改組前:学校教育教員養成課程理数・生活科学コース技術教育専修)栽培学、園芸学みつくりかずひこ箕作和彦研究室私たちの日常....

ラボ・レター─学生による研究室紹介─学校教育教員養成課程教科教育専攻技術教育専修(改組前:学校教育教員養成課程理数・生活科学コース技術教育専修)栽培学、園芸学みつくりかずひこ箕作和彦研究室私たちの日常と研究F rom箕作研究室紹介教育学部学校教育教員養成課程理数・生活科学コース4回生ほそだかずとも細田一智さん京都府立京都すばる高等学校出身箕作研究室は、学習指導要領の改訂により生物育成に関する技術教育が必須になったため、新しく設置された研究室です。現在、学生は2名所属しており、研究室には植物を育てるための照明や温度管理、実験器具を殺菌したり無菌操作したりするための設備があります。これらの設備を用いて、植物への照明時間や温度などの栽培環境をコントロールしたり、挿し木や不定芽形成などを活用した栽培教育に有効な教材の研究開発を行ったりしています。また、技術科の教員が実際に活用でき、生徒の学習効果を高められるような教材についても検討しています。研究室のゼミでは、植物育成に関する論文を調べて発表したり、実験の進み具合や結果をデータ化してまとめたりしています。これらの活動から自分の研究だけでなく、他の学生の研究についても学ぶことができます。ここが魅力!!箕作研究室箕作研究室では、植物を育てるだけではなく、植物栽培から植物の特性、生命力、力強さなどを学ぶことができます。例えば、1番上の芽を摘むと他の芽が成長することや茎を切ると切断面から新たに根が形成されることなど、植物が持つ不思議について知ることができます。栽培の研究に関する知識が少なくても、実際にやってみて分かることも多く、また新しい発見もできるので、とても楽しく実験に取り組むことができます。また、箕作先生は学生の研究指導に熱心で、専門的な知識が少なくても実験ができるように適宜アドバイスをしてくれます。さらに、実験の中で生まれた疑問を確認するために、先生と相談しながら新たに実験を増やすこともできます。植物栽培の研究は、大学内技術棟の実験室と自然環境教育センター奈良実習園の2カ所で行っています。私たちの実験は、実験材料の植物を栽培しながら進めるため、すぐに結果が出るわけではありません。そのため、時間をゆっくりかけて植物の反応を見ながら行うことができます。また研究の合間には、クラブ活動や学童指導員の活動など個々の時間も大切にすることができます。私たちは、取り組んでいる研究を通して、教材の開発に多くの経験と知識、データ等が必要になることを学んでいます。実験では、予想通りの結果を得るのが難しいこともありますが、日ごろから植物の成長や反応を観察し、研究に生かせるよう努力しています。卒業論文のテーマ●トマトの栽培培地および肥料の違いが不定芽形成に及ぼす影響トマトは、茎を切断することにより、芽を形成する現象を容易に観察できます。この現象を活用した教材を開発するため、芽の形成に肥料や土の種類などが与える影響について実験しています。また、開発した教材がさまざまな栽培・教育環境で効果的に利用できるように、工夫しながら研究しています。●ジャガイモの塊茎形成を観察する教材開発一般的にジャガイモを栽培するためには、畑が必要だと考えられています。本実験では、畑を利用せずに室内の省スペースでのジャガイモ栽培の可能性について検討しています。また、栽培の環境条件を変えることで、塊茎が形成される過程を観察できるような教材を開発しています。教育学部学校教育教員養成課程理数・生活科学コース4回生ほそだかずとも細田一智さん京都府立京都すばる高等学校出身教育学部学校教育教員養成課程理数・生活科学コース4回生はたけやままさき畠山奨規さん大阪府立高津高等学校出身13_AUTUMN 2013ならやま