ならやま 2013秋号

ならやま 2013秋号 page 15/24

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『ひと・あれ・これ』―活躍する卒業生を紹介―ESD日米教員交流プログラム奈良市訪問「世界遺産学習を多くの人々に伝えたい」現在私は、奈良市教育委員会事務局で世界遺産学習の担当をしています。世界遺産学習と....

『ひと・あれ・これ』―活躍する卒業生を紹介―ESD日米教員交流プログラム奈良市訪問「世界遺産学習を多くの人々に伝えたい」現在私は、奈良市教育委員会事務局で世界遺産学習の担当をしています。世界遺産学習とは、平成10年に「古都奈良の文化財」が世界遺産に登録されたことをきっかけに、世界遺産を守り伝え、未来へ受け継ぐ子どもを育てるために、奈良市で始めた学習です。平成19年には、当時奈良教育大学の教授であった田渕五十生先生の指導のもと、世界遺産を知るだけでなく、それを守り受け継ぐための態度を育てたり、世界遺産を通して環境、国際理解、人権、平和など現代的な諸課題について学習したりするESD(持続可能な開発のための教育)の考え方を世界遺産学習に取り入れました。私は、当時小学校の一教員として、新しい副読本『奈良大好き世界遺産学習』の編集委員を担当し、十数年ぶりに田渕先生と再会しました。実は、田渕先生は私が大学1・2回生のときの担当教官でした。不思議な縁です。その後、教育委員会に入り現在に至りますが、今も世界遺産学習に関して多くの奈良教育大学の先生にお世話になっています。卒業してから二十数年、奈良教育大学とこんなに密接に関わることになるとは思いもしませんでした。本当に不思議な縁です。また、職場でも奈良教育大学出身者が多く、在学中には知らなかった人や在学期間が異なる人とも、当時の大学の先生やクラブのことなどで話が弾むこともあります。このように、奈良教育大学で学んだおかげで多くの良い縁に恵まれ、幸せに過ごしてきたと感じています。しかし、東日本大震災以降、そんな自分が人々の幸せのためにできることは何かと考えています。微力であっても、約20年間教育に携わってきた私ができることは、やはり教育によって人々を幸せにすることではないだろうか。現在担当している世界遺産学習によって、自分の住む地域の良さを知り、好きになり、誇りに思う。そうして、少しでも今より幸せを感じる子どもたちを増やしたい。大人たちを増やしたい。この世界遺産学習を多くの人々に伝えたい。家庭科教材研究のグループ研究インスタントラーメンについて剣道部大会出場記念にAftergraduation奈良市教育委員会事務局学校教育部学校教育課教育推進係指導主事にしぐちみさこ西口美佐子さん(教育学部小学校教員養成課程社会専攻平成2年3月卒業)西洋史研究室島田先生を中心に卒業写真現実の教育の現場においては、いろいろな課題がありますが、そんな夢を抱きながら、周りの人々に感謝しつつ、日々の仕事に励んでいます。奈良市教職員研修AUTUMN 2013ならやま_14